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映画Dr.コトー診療所を観た。

タイトルの通り、映画Dr.コトー診療所を観ました。
このnoteは絶賛ネタバレを含みますのでこれから観ようとしている方はご注意ください。

私は原作を見ていたわけでもなく、ドラマも観ていたわけでもないです。主要キャラしかわからないけど、せっかくなので観ようかなという気持ちで鑑賞!

医療者なので、思うところはきっとほかの人と一緒だと思いますが一言だけ…あの心マでは助からない…!いえ…!映画ですので…!や、そこメインじゃないですので…!(笑)わかっているけどちょっと言いたかったw

映画自体はとっても面白かった!ボロ泣きした。すすり泣いた!いい映画だな~ヒューマンものはやっぱりいいな~~中島みゆきって本当に天才だよな~~おろろ~~~って感じでした。

①ハント先生は的確だったし「良い」医者だった。
災害のときの「トリアージしましょう」という彼は一般的な医者であれば妥当であるしわたしもそれがいいだろうと思います。しかしこれはDr.コトー診療所である。コトー先生すごい。ハント先生の言っている言葉にウンウンとうなずく私でした。うーん。彼は後期研修医(だったっけ)にしてはものすごい腕のいい医者だし落ちこぼれと言われているのが不思議なくらいだ!すてきな医者だ!イマドキの医者だ!

☛なにが「良い」医者なのか?

②「田舎」「過疎地」「離島」医療について考えさせられた。
私自身が田舎出身なので、正直映画を見ながら「こういうお年寄りいるよなあ」と寒気がした。田舎暮らしにあこがれる若者もいる。現実はどうか。その集落、集落でいろいろつながりがあって、それを楽しめる人なら田舎暮らしは最高だと思う。でも、結構極端なときもあるんだよな。多分、住んでいないと、住んでみないと分からないことだ。コトー先生のように島の人たちと生涯を・・・なんて考えてる医者が、医療者がこの日本にどれだけいるんだろう・・・。田舎は確かにつながりがあったかくて、人のぬくもりが、とかいいように聞こえるときもある。でも実際はどうか。私は、映画のなかで災害が起きたときに島の人たちが「ガンバレー!」と掛け声をかけるシーンや「あきらめない!」「なんとかなる!」とかいろいろ言うシーンでまたもや寒気がした。うちの祖母がそうなんだけど、昔の人って(言い方があれですが)「根性でなんとかなる」「気合でなんとかなる」「病は気から」精神がものすごい強くて(もちろんみんながそうじゃないのはわかる)、私はものすごく嫌気がさしていた。根拠や理由を説明しても、それが通用しないときがある。つらい。なにもかもをボランティア精神でやってしまうと、死んでしまうんだよな。でも、それが当たり前とか思ってるひとがいる。それをしないと「あいつはろくでもないやつだ」などと言う人もいる。トラップがある。もちろん、悪いことだけではない。わかってる。難しい。

☛ハント先生に戻る。

③「良い」って人それぞれだよね。
最終的にハント先生は島に残っていたようだが、災害時に言われた「ありがとう」とか人を救えたことが彼の自信につながったのか・・・よかったね、診療所はまだ大丈夫そう!(たけちゃん戻ってくるまでなのか、研修の期間なのかわからんけど)わたしは現実を伝えてくれたハント先生がとてもよかったよ!ハント先生が島の人たちに言った、「今までみんながコトー先生に甘えてきたからじゃないのかよ!」的な言葉。たしかにな~などと思った。ドラマ見てないからわからないけど、でもそれをコトー先生も望んでいたのかもしれないし、なんとも言えないけど、、言われた時の島の人たちのあの表情・・・せつない。コトー先生が「良い」医者であればハント先生は「悪い」医者なのか?彼が間違っているとは思わない。むしろDr.コトー診療所、島に事実を突きつけに来た「良い」医者なのか・・・これからの日本の問題だよね。と思った。


ちらりとつぶやいたけど、私も僻地や離島医療に興味があった時代がありました。そのときは興味があって、やってみたい!自転車に乗って各家をめぐりたい、島国暮らしをしてお金貯めたいとかいろいろ考えていた。しかしこの仕事を続けていくたびに思う。私の知識技術ではまだまだそんなことは無理・・・。あんなオペには立ち会えません!(多分あんなオペはしないだろうけど!)


「ぼくは、患者さんの痛みをわかっていたつもりだっけど、なんにもわかっていなかったのかもしれません。」

的な言葉をコトー先生が言っていた。泣いた。私もそうです。
私は、今の仕事に就いていてよかったと思える、恵まれた人です。私も自分の体を大事にして、これからも仕事がんばります。


誰かにとっての「良い」で、ありたいね!


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