英子ちゃん。

保育園のときの唯一の友達の英子ちゃん。
結構かわった子供で、お弁当の時間、口の中にいっぱいおかずを入れて噛み砕いたものを口を大きく開けて私にみせたり、滑り台ですべってくる男の子に下から砂をかけたり。。

はっきり言って、性格のわるい英子ちゃんは皆んなから嫌われていました。
でも何故かわたしはそんな英子ちゃんの後ろをいつも追っかけていました。

ある日英子ちゃんが丸めた折り紙を私にだまって差し出しました。
きほん、英子ちゃんはあまり喋らない子だったので、あまり気にせずに私はそのままポケットに入れました。

当時、母は近所の魚屋でパートをしていたので、保育園のお迎え後はそこで1時間ぐらい待って帰るのが日課でした。

暇なのでポケットにあった折り紙で遊ぼうと思い広げると、すごく下手な絵でふたつの笑っている似顔絵が書いてありました。

わたしは、英子ちゃんが初めてくれたプレゼントに嬉しくなって、忙しなく働いてる母の後ろをずっと付いてまわった記憶があります。

しばらくして英子ちゃんが保育園に来なくなって、後から引っ越ししたのを知り、最後に手紙をくれたことをその時に気づきました。

英子ちゃん、どうしてるかな。。。

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