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ウルトラマラソンコーチとして

105日前。ぼくの「映画えんとつ町のプペルPR活動」に協賛してくれた吉沢協平さんの503kmレースがぶじ終わりました。運営の想定より早くレースを終えてしまったためゴール設営は間に合わず、完走写真もそっけないものです。ただ、重要なのはそこではありません

吉沢さんにとって初の500km級レースだった今回の川の道フットレース。結果は歴代トップクラスの80時間切りで準優勝。吉沢さんが事前に決めていた目標設定は「出来ることなら90時間切りで3位以内。少なくとも96時間切りで10位以内で完走したい」だったので目標は達成です。ただ重要なのは、そこでもありません。

『なぜ、この目標を達成する必要があったんですか?』

ゴールした直後の満身創痍な吉沢さんに、コーチとしてそう質問させてもらいました。

『2人の息子がそれぞれ別のスポーツをしてるのだけど、マラソンのことに興味のない息子達にタイムのことを言っても伝わらないと思ったから、同じスポーツマンとして共通言語で話せる"順位"にこだわりたかった』

そう答えてくれました。

そもそも吉沢さんが今回のウルトラマラソンへ挑んだ目的の一つは『家族に誇れる自分でありたかったから』だったのでゴール後もその根本を言葉で聞かせてもらえて良かったです。

それと、ぼくは吉沢さんのこの目的が好きだったので、そういう答えを言ってくれて嬉しかった😌

また、吉沢さんには『仕事で関わるアスリート達にも誇れる自分でありたい』という挑戦目的もあったはずなので、

『ウルトラマラソンのことをよく知らない他の競技選手へどんな言葉で今回のレースを伝えますか?』とも聞いてみました。

『この大会までの準備期間で、選手たちには散々「川の道フットレース」という言葉を使ってきたので、すでに彼らには伝わってると思う』

と答えてくれました。そのとおりだと思う。

実を言うとぼくはこの105日間。吉沢さんに対してほぼほぼコーチとしての関わりをとっていません。

ぼくがしたことは105日前に『何をしなければ吉沢選手は自ら設定した目的・目標を逃すか』のリスクをすべて洗い出すお手伝いをし、漠然とした不安を具体的な危機感に変えただけです。

失敗リスクを潰すための事前準備は、すべて吉沢さんが自ら判断し行動されてました。ぼくはSNSでその様子を見守っていただけです。

その中で、吉沢さんが仕事で関わる様々なアスリートと共にトレーニングしたり応援されてる投稿も見ました。

きっと2つめの目的はレースのスタート地点に立つまでの102日間ですでに達成していたのではないかと思います。

最後に。客観的な事実だけを書かせてもらうと、ぼくには吉沢さんが本当に今回の503kmレースをすべて独力で走りぬき「ズルをしなかったのか」の証明は、できません。見ていないからです。僕が吉沢選手の走りをようやく目視できたのは、日本海に到達したレース終盤だけであって、その途中にはいくらでも公共の交通機関はあったはずなので、ズルしようと思えばいくらでもズルすることはできたはずです。大会は吉沢さんへ準優勝の賞状を発送するだろうけど、それが本当に不正がなかったかどうかを証明することは、大会にもできません。

ただ、本当に重要なことは
そこでもないと自分は思います。

吉沢協平のウルトラマラソンが本物だったかどうかは、本人が一番よくわかっていることだから。

過酷なウルトラマラソンでの目標達成はどんなトロフィよりも価値のある「自信」の得られるものです。

目的が本心を偽っていなければ信念も強くなると思う。

そこから生まれる行動力の凄まじさは、16年前に同じレースを完走した僕自身がすでに体験済みです。

吉沢さんの今後のウルトラマラソンも
引きつづき観戦してゆきます🌻

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吉沢さんの運営されているアスリート支援事業は▼
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井上真悟のウルトラマラソン攻略ノウハウは▼
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①科学的見地から逆算して考えるウルトラトレーニング
http://corerun.jp/archives/1287

②カラダを壊さず成果を出す科学的トレーニングの応用
http://corerun.jp/archives/1522

③本番の失敗リスクをすべて叩きつぶすための準備論
http://corerun.jp/archives/1593

※現在の井上は、超ウルトラの現役世界トップ選手石川佳彦を破る覚悟のあるランナーのみコーチングを受け付けています。この言葉に熱いものを感じたランナーのみ、いつでもDMください。

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