見出し画像

再起動

昨日から、新しくフルタイム(に近い)スタッフを雇うことにした。
色々理由はあるが、最大のものは、流石に色々なことを一人ではこなせなくなってきたからだ。これまでは僕の契約とお金周りのことを一任した社長と僕しかいなかったのだが、本格的に色々な業務が回らなくなってきて、とてもいい人がいたので来てもらうことにした。

まず初日にやったのは、椅子と机の組み立て。
それと、GALLERIAガレリアを改造してQuadro8000に外部ファンを取り付けた(by 大沼さん)ものにComfyUIをインストールする。

新しいスタッフにはComfyUI関係の研究を主に手伝ってもらうことにする。
Linuxの基本的な操作を教えると、すんなりイントールして使うところまで行けていたので、大丈夫なのではないかと思う。

GPUを買うのと違って人を雇うのは勇気がいる。
もう何年も人なんか雇ってこなかったからな。

もちろん、弓月さんの会社に仕事を出したり、アドホックに仕事をお願いしてる大沼さんみたいな人はいても、フルタイムで人を雇うということをずっとしてなかったからなかなか緊張する。

自分一人、まあ社長入れて二人くらいならなんとか死なない程度に生きていける感じではあった(社長は他にも二社くらいやってるし)のだが、できればずっとこのぬるま湯に浸かっていたかったんだけど、どうも俺は残りの寿命でもっと人を輝かせてみたいようだ。

相変わらず、社長に戻る気はしないが、今のぬるま湯でうかうかしながらも、できるところまで全力でやるべきタイミングがそろそろやってきそうだ。

この業界、基本的に「けん」でいるのが正しい態度なのだ。慌てる乞食はもらいが少ない。

焦って「さあ生成AIでサムシングを作りました」と言っても、その翌日にはもっとすごいサムシングが出てくる。それを繰り返しているから、どのタイミングでどんな形で飛び込むか、というのは様子見をし続けた方がいい。

若い頃の俺は、新しいものにいの一番に飛びついて、そのまま誰よりも早く飽きてしまって、後からノコノコやってきた人たちに利益を取られるというパターンが多かった。

なので大人になった俺は、いつもサバゲーでやるみたいに、まずはいろんな人が飛びついて前線に出ていくのを観察して、どう戦えばフラグを取れるのか考える時間が必要だった。それが会社を引退して生成AIブームが始まった2年半前だ。

ちょっと待て、まだ2年半しか経ってないの?
StableDiffusionの公開は2022年8月だから、確かに2年半だ。
時間感覚が完全に狂ってる。

一年前に引き受けた仕事の、準備をしながらもぐずぐずしていたのは、まだ時が来てなかったからだ。しかし時は来る。もうすぐ。この後すぐ。タイミングは今しかない。

人を雇うと、「働こうかな」という意欲が湧いてくる。不思議だ。そういうものなのか。