AIフル活用で視覚と聴覚で楽しむ音楽会は異次元の体験
まったく不意を突かれた。
泡盛のハイボールは以前飲んだことがあるが、こんなにも泡盛がまろやかで香り豊かになるとは。
ちょっと泡盛を少し侮っていたかもしれない。
3,4種類あったが全部飲んだ。
いや、そうではない。泡盛は別の話だ。
その日、僕はちょっと自分の正気を保つのに必死だった。
オーケストラ、琉球民謡、そしてGAN。その三つが渾然一体となって視覚、触覚、聴覚でトリプルパンチを繰り出してくる。大阪俗謡のクライマックスで石灯籠が人間には描き得ない、あり得ない動きをしたとき、「おれはいまとんでもないものを見ている」と興奮した。
なんだこれは。何を見せられているんだこれは。
バイオリンを中心とした楽曲で、「夏」をテーマにした二つの楽曲では、北半球の夏と南半球の夏(我々の感覚では冬)が交錯し、まるで生きているかのようなひまわりの動き、吸い込まれそうな青空、葉のゆらぎにゾクゾクし、気がつくと涙ぐんでいた。
使われている技術ひとつひとつはものすごく最先端というものではない。
しかし、それをここまで高め、絵筆として用い、人間の奏者とシンクロし、身悶えするように千変万化する視覚表現は、まさに現代を象徴する素晴らしいものに思えた。
GANひとつとっても、あのサイズのGANをリアルタイムに動かすというのは並大抵の技術ではない。何より視覚的快感と聴覚的快感が同居するこれは、人間だけでは到底なし得ない表現でありながら、明らかに表現者としての意図性を感じる構成で、「凄い、ずっと見ていたい」と思わされるものだった。
ラストのカーテンコールはなんとオーケストラの指揮者がジェスチャーだけで観客をホールの外に誘い、ホールの外からは沖縄民謡が聞こえてくる。冒頭の沖縄民謡の方々がカーテンコールで七曲披露するという意外性と贅沢な構成。
そう、俺カーテンコール苦手だったんだよ。手が痛くなるほど拍手し続けなきゃなんないから。賞賛を送るのは惜しみないんだけど、手が痛いんだよ。
でもこの形式なら、わざわざオーケストラが退場してからまた戻ってくるとかいう様式美にとらわれることなく、純粋に観客は意外性だけを楽しめる。
凄いぜ。やっぱり頭がおかしいな落合陽一!!
最高だ!そのチームも、よくぞここまで!
AIを愛してくれてありがとう。
あまりに感動したのでタダで呼んでもらったのだが悪いのでクラウドファンディングにバックして、DVDを買って、そして昨日の興奮が忘れられないのでイープラスのライブ配信(なんと8/29まで見れる!繰り返し!)を買った。これを自室でこだわり抜いたオーディオ機器で聞くのだ。ウシシ。
とにかく騙されたと思って見てみて欲しい。
イープラスのチケットはこちら
https://eplus.jp/sf/detail/2996680005-P0030016?P6=001&P1=0402&P59=1
クラファンはこちら。残り39時間!
俺も沖縄に聞きに行くぜ!