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さすらいのUberEats配達員

Uberドライバーとして、東京のあちこちを走るのが楽しい。
だいたい3〜4時間くらい活動して、疲れたら休む。

コツは、坂道が多くてタワーマンションのない場所に行くこと。
釣りの穴場と同じで「ここが穴場」とはネットではなかなか書けないが、都内に何箇所か穴場となる場所と、逆に「ここは近づいたらまずい」という場所が出来てきた。

UberEatsアプリのすごいところは、仕事依頼が来ても、「あーこっちの方いきたくないから嫌だな」と思ったらいかなくていいところ。

浅草橋の技研ベースに行くまでにUberEatsで仕事を拾いながら移動すると、さながらエクストリーム出社である。出社に通常の数倍の時間がかかるけど、そもそも出社しなくたって別にいいんだから気楽である。

坂道はご褒美だ。
距離は短いのに金額は一緒かむしろ高め。
そしてだいたい、坂の下にあるファーストフードで商品をピックアップして坂の上にある家に運ぶというルートを繰り返すことになる。昨日は、一日に2回連続して、同じ店の商品を同じマンション(!!)に運ぶというラッキーイベントが発生した。

坂道がいいのは、半分の工程が全く自転車を漕がなくていいことである。
つまり、登りは漕ぐ必要があるが、帰りは漕ぐ必要はない。

激坂を征服するという楽しみは、高価なコンポーネントで組んだ軽量かつ高性能な自転車乗りの特権だ。こればっかりは、電動アシストでは逆立ちしたって無理である。

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