[備忘録]10/10 五行棚

①初炭 五行棚

②茶杓荘

③五行棚(薄)

※五行棚を据える時には陰陽五行(相生説・相剋説)に留意。客付きは陰、勝手付きは陽なので、五行棚の三本の柱のうち、節が一つの柱を奥にして三(奇数;陽)節の柱を客付き側に、二(偶数;陰)節の柱を勝手付き側になるように据えるのが古来の姿。現在は、三節(陽)の柱を勝手付側(陽)に、二節(陰)の柱を客付(陰)に据える。

※初炭の初めは天板中央に棗・薄器を荘り、左側に羽と香合が入りの字になるように荘る。なお、棚を用いる場合などに濃茶器に棗を使った場合、重なりを避けるために、薄器は四滴茶入などを用いると良い。

※五行棚の初炭では、天板の羽を取って地板の前に一文字に横にして置き、羽の先に天板の香合を取って置く。(五行棚でない中置の場合は羽は炭斗の正面直前に縦に一文字に置き、香合は定座。)

※五行棚の濃茶では柄杓・蓋置が後炭の邪魔にならないので天板に荘り置くことができる(柄杓は縦に、その右下に蓋置)。地板に蓋置を荘ると後炭のときに香合が置けないので、不可。薄茶は荘った姿から始めて蓋置を扱って正面に右親指が縦になるように持ち、客つき側に蓋置の正面が来る(右親指が来る)ように横にして地板に置き、柄杓を上から右手で持ち、扱って蓋置に音が鳴るように合を置き、横一文字に引く(柄杓を取るときは、右手で合が水平になるまで手前に斜めに上げ、水平になったら持ち上げて構える)。薄茶で柄杓・蓋置を荘るときは、蓋置は天板でも地板でもどちらでも良い。棗を荘る時に、茶杓を仮置きする位置は天板右下隅。

※紙釜敷を懐に入れる位置は最も体に近いところ。紙釜敷のわさは常に火の方を向くように点前座に置く。中置の場合は釜の左に置くので、置いた時にわさが右になるように置くことから、懐にはわさが奥になるように入れる。

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