[備忘録]5/8 総荘

①丸卓 総荘 雲龍釜 

※入子点は身体が不自由などの理由はあっても、道具立てを準備して行うため、道具を拝見に出すが、総荘は不意に客が到来した場合に有り合わせの道具などで行う建前であるため、道具を拝見に出すことはない(そのため遊んでいってくださいという意味で道具を棚に総荘にする)。

※裏千家では主に道安風炉、眉風炉が用いられることが多い。また、鉄風炉(風炉の名残の季節)には陶器の敷板を敷くが、土風炉には漆器の敷板を敷く。なお、眉風炉の一つに常盤風炉があり、鉄風炉だったとしても、専用の爪紅の真塗の敷板を敷く。

※眉風炉の初掃き・後掃きは道安風炉と同じ。中掃きはまず右手前を掃き込んで、風炉向こう中央から左→中央から右の順に掃いて窓を掃き込む。

※香合の問答では、炉とは異なり、風炉では大体、白木の白檀であることが多いため、香名などを聞かないことが多い。ただし、明らかに白檀ではない場合などには聞く。

※総荘では仕舞いの茶筅通しの後で茶碗を茶巾で清めるが、清めた後の茶巾の畳み替えは「行の畳み替え」(摘んだ右親指を左手に押し当てるようにして手前の茶巾の奥の端を左親指・人差し指で、奥の茶巾の手前の端を右親指・人差し指で摘んで広げると、いつもの形になる)。なお、点前中に茶巾を畳み替える場合、茶巾のかがりは手前にならなくて良い(むしろ逆になる)。

・風吹けば 寄るや 隣の鯉幟 (高浜虚子)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?