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親はどこまで冷酷になれるか

高3の生徒の親御さんから、本人が入試対策で困っているとメールで相談を受けた。「娘が困ってて、私も心配で…」

うーん。

こういう相談を受けるたびにちょっとモヤモヤする。この違和感をテキトーに受け流したままでいいのか、自分の中で整理がついていない。

塾選びも受験校決めも親から何もかもを全て任されていた私からすれば、この親御さんは過保護だ。親といえども他人に舵を切られた船に呑気に乗っているなんて何かおかしい。このまま進路を決めたとして、彼女はまた言われるがままの人生に戻ってしまうんじゃないか?

「ご心配ですよね…」とそっと肩を抱く真似は出来ればしたくない。でも資金を握っているのは親御さんだ。あしらえない。

過保護な親とその子供、みたいな構図が気持ち悪いと感じてしまう。親の重い愛が気持ち悪い。重い人間が気持ち悪い。

無理なものは無理という悪、と、価値観が違う相手も受け入れましょうという正義で混乱する。

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