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夢と現実が私を奮い立たせた

最初のnote ↓


進学

看護師を目指す第一歩に
大学の看護学科へ進学した。

看護師になるなら
高校の看護科専攻、看護専門学校
という他の選択肢もある中で大学を選んだ。

なぜなら、保健師にも興味があったから。

‟看護師よりも勤務が安定してることの方が多いよ‟
と看護師の親に教えてもらってから
保健師の仕事について調べた。

いろんな働き方があることを知り、
基本的に疾病予防の観点で市民・社員等と関わるような仕事だった。

患者さんの症状が治癒・緩和していくという結果が見える看護師とは違って、
目の前で分かりやすく成果が出ないことの方が多いけれど、
それでも彼らの日常を守る支援ができるのは素敵な仕事だと思ったから
目指そうと思った。

しかしその希望は看護学生のうちに打ち砕かれることになる……


入学と大人の事情

私がオープンキャンパスに行っていた頃は
3年で看護師を取って残りの1年で保健師や助産師を取れるような制度だったけれど、
私が入学する年から、保健師を取りたい人はそのコースを選択し単位を取らないと受験できなくなった。

そしてその制度改正に便乗して
学校の合格率を上げるために
うちの学校では選抜が行われた。

選抜基準としては
成績もだけど、看護学科主催の生ぬるいボランティアへの参加"経験"があることが記載されていた。
しかしその参加回数や頻度は明記されていなかった。

「生ぬるい」という表現をしたのには訳がある。
私は看護学科主催のボランティアとは別の、他学科(非医療関係)の学生も加入してる健康支援団体に1年生の時から所属していた。
その団体では
週に2~4日色んな地域で活動が行われていた(地域ごとで毎週~月に1回)のだが、
看護学科のボランティアは
全体で1~2週間に1回程度(地域ごとで月に1回)の活動だった。

活動頻度に比例するのかわからないけど
所属団体では毎週のようにミーティングが行われていたし、
企画、広報、会計など組織立った活動、
活動先の自治体や企業とのニーズの擦り合わせをするという他組織との連携、
僅かながらお金をもらう(交通費などの必要経費)ことで活動に対する責任感を持つなど、
社会勉強にもなっていた。
活動に参加した時間も管理され評価されていたし
活動内容も一遍通りではなかったから、沢山のことを学ぶことができた。

私はその学生団体の活動に重きを置いていたから、
看護学科のボランティアはたまにしか参加していなかった。

いざ、選抜の時……

勘の良い人ならもう分かるはず。
数か月に一回しか自学科の活動に参加せず
他の団体の活動に積極的に参加する学生を、
成績も普通の学生を、
看護学科の教員たちは選ぶはずもなく。

学生時代に保健師は諦めることとなった。

私には下に3人も兄弟がいたし、家庭も決して裕福ではない為、
卒業後もう一度保健師を目指して大学生をするという選択肢は考えることもなかった。


こうして改めて看護師一本で生きていくことになる現実と向き合い、
実習も単位も落とすことなく、
史上最多の不適切問題数と言われた看護師国家試験も一発合格し
看護師になっていく。

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