児島駅看板

児島へのジーンズ旅2

 児島へのジーンズ旅を続きます。

 Betty Smithミュージアムの1号館の見学が終わり、続いて2号館へ行きました。2号館では、日本ジーンズの歴史の紹介でした。ここで、一番興味があったのはデニムの加工技術です。固くてゴワゴワしているジーンズははきにくいので、そこでデニムの加工が誕生しました。

1.ブリーチ加工:酸化剤/還元剤を使い、強制的に色を分解させ、濃色か      ら淡色に脱色する加工です。

2.ストンウォッシュ:軽石や人工研磨石、セラミック等を入れて洗うことで、人工的に着込んだり使い古した風合いを出す加工法です。色むらや表面のダメージ、柔らかさなどが変化します。

3.ケミカルウォッシュ:生地の色落ちを促進する薬品とともにジーンズを洗うことです。新品でも使い込んだ雰囲気を作り出すことができます。一般的にケミカルウォッシュというと、悪い色落ちを想像するが、ストンウォッシュとの組み合わせにより、極めて自然な色落ちが可能になりました。

4.ビンテージ加工:新品のデニム生地に古着感を出す為に施す加工のことを指します。小石と一緒に洗濯機にかける方法、軽石などを使って手作業で加工を施す方法などの各種洗い加工、またはヤスリで削ったりする加工の総称です。

5.ヒゲ加工:ジーンズを穿いているとしわができる部分(膝裏など)の凸の部分が擦れて色落ちした状態に仕上げる加工で、ビンテージ加工の一種です。最近では立体ヒゲ加工(3D加工)といって、立体感を持たせたヒゲ加工も登場します。

6.シェービング加工:新品のデニム生地を古着に見せる為に、生地表面を薄く削ったり、ブリーチ剤などを使って生地色を剥いだりする加工で、ビンテージ加工の一種となる。

7.クラッシュ加工:ハサミやカッター、紙ヤスリや金属ブラシなどを使って生地を人為的に破いたり、生地を擦り減らしたりするハードダメージ加工の一種となります。要するにクラッシュの文字通り、壊したり、リタイヤさせる一歩前の状態に加工することです。

8.ブラスト(blast)加工:砂類またはアルミナ(人工粒子)を圧縮空気(エアーコンプレッサー等)で生地の剥がしたい部分に吹き付けて、生地表面にダメージを与える技術で長年使い込んだようなアタリ感、色落ち感、毛羽立ちなどを演出する加工です。

9.ダメージ加工:要するに生地にダメージ感を加えるという加工で、ナイフやカッターで破ったり、穴をあけたりすることです。現在では各種ビンテージ加工の総称のような言語として使われています。

 様々な加工方法があり、デザインの勉強にすごく役に立ちました。

 その他、生地の配反体験ができるコーナーもあります。また、きれい目なタイトスカート、ビギニーの展示もあり、すごくお気に入りで、新鮮な感じでした。

 ミュージアム2号館から出まして、ジーンズの裁縫工場へ見に行きましたが、日曜日の為、工場は休みでした。ガラス張りの窓からちょっと覗いてみると、ミシンいっぱい並んでいました。平日の日なら、きっと忙しいでしょうね。

 最後廻ったのはアウトレットでした。40年前の倉庫を改装して作ったアウトレットショップです。メンズ、レディースのジーンズなど、リーズナブルな商品をいっぱい並んでいました。規格によって、同じサイズでも大きさが違います。購入する前に、試着することがお勧めします。今回白いストレートジーンズとチェック柄の薄いジーンズを購入しました。

 本当に来てよかったです!

 次回は児島ジーンズストリートについて書いていきます。

Sheryl.B

 


#会社を辞めてフリーランス#服のデザインを勉強中#映画で感性を磨く中#ファッションと映画をメインで書きます#Insta ID: sheryl_b