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BBC「シャーロック」誕生秘話: 未放送パイロット版の失敗からの逆転劇

 英国とアメリカの協力により生み出された人気ドラマ「シャーロック」に関する雑学的なトリビアをまとめました。

 *本記事は以前の記事「BBC「シャーロック」の知られざる一面:制作舞台裏と面白トリビア7選」の続編となります。


 ちなみに「シャーロック」はシーズン5も制作予定だったそうなのですが、主演のベネディクトカンバーバッチとマーティンフリーマンが多忙になり過ぎたために実現困難となりました(T-T。

 とはいえ、「シャーロック」が打ち切りになったと言うことではないそうですのでファンの皆様どうかご安心ください^^。

 ↑本記事の内容をより深掘りした動画版を製作いたしました。文章を読むのが面倒な方は是非そちらをご視聴下さい^^。


 英米コラボで誕生

 シャーロックは、英国のBBCとHartswood Films、さらにアメリカのWGBH-TV Bostonの協力によって誕生しました。

 2010年から2017年まで放送された全13エピソードは4シーズン(1シーズン三部作)に分かれ、2016年1月1日には特別エピソードも放送されました。

 シリーズは現代を舞台にしていますが、特別エピソードではヴィクトリア朝時代を舞台にした物語を展開しました。

 

 撮影場所はウェールズ

 シャーロックの撮影は主にウェールズのカーディフで行われました。

 ロンドンのベイカー街ではシャーロックホームズの看板などが多すぎたために撮影場所として適さなかったのです。

 歴史的な視聴率

 シャーロックは2001年以来の最も視聴されたドラマシリーズとして記録的な成功を収めました。

 また、エミー賞、BAFTA、ゴールデン・グローブ賞など数々の賞にノミネート・受賞しています。


 シャーロックのモバイルアプリ

 ドラマのファンは、DVDやBlu-rayでシリーズを楽しむだけでなく、公式のモバイルアプリ「Sherlock: The Network」も利用できます。

 これにより、視聴者はシャーロックの探偵ワールドに一層没頭することができるということです^^。


 現代技術を活用したシャーロック

 ベネディクト・カンバーバッチ演じるシャーロックはインターネット、GPSなどの現代技術を駆使して事件を解決します。

 これはアーサーコナンドイルの原作ホームズでも利用可能なデバイスを積極的に活用していたことを考慮したためです。


 原作へのオマージュ

 よく見るとドラマ内では原作小説に対するオマージュが所々に散りばめられています。

 アイリーンやモリアーティといった印象的なキャラクターへ現代的な変化を加えられながらも登場しました。

 ちなみにモリアーティ役のアンドリュースコットさんは別の海外ドラマでも「シャーロック」出演時のような気持ち悪いキャラクターを演じていました^^;。


 ドラマの誕生の舞台裏

 「シャーロック」は元々は60分の単発ドラマとして制作予定でした。

 ただパイロット版(未放送)は約80万ポンドもの制作費をかけたにも関わらず、BBC内での評判がよろしくなかったため、再撮影が行なわれたのです。

 60分という短い放映時間では人物描写やストーリーの彫り下げが不十分だと判断されたのです。

 その結果、シャーロックは90分のエピソード3つから成るシリーズとして生まれ変わりました。

 
 DVDに未放映のパイロット版を収録

 未放送のオリジナルパイロットは、シャーロックシーズン1のDVDに収録されているそうです。

 なお、日本発売版のDVDにもパイロット版は収録されているそうですので興味のある方は是非ご視聴下さい^^。

 

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