見出し画像

【番外編➀】アイドルではなく、ギャンブルを好きになった。



アイドルとは直訳すると、

「偶像」という意味だ。




高校生の頃、AKB48が異常なくらい流行った。



僕の同期は皆、福岡で握手会があるからと、

たくさんCDを買っていた。



握手券だけ回収して、

CDがたくさん出回っていた。




全く興味がない僕でさえ、

実家にはなぜかCDがある。





生まれてこのかた、

アイドルを好きになったことが一度もない。




好きな人には申し訳ないが、

好きになる、ハマる理由が

全くわからない。





僕がギャンブルの話をしていると、

「何が楽しいの?」

「なんでやめないの?」

「お金の無駄」


そういう人も多い。





僕はその言葉を

そっくりそのままアイドルが好きな人に返したい。




アイドルとは、「偶像」、

「完璧な存在」である。




アイドルを好きになる心理とは、

自分にない欠陥、

コンプレックスを埋めたくて、

アイドルにハマるのだ。



異性にモテなかった過去。

ほんとに好きな人は振り向いてくれない。



しかし、アイドルは、

握手をしてくれる。

テレビ越しに笑顔をくれる。

歌で愛を伝えてくれる。





皆がアイドルが好きな頃、

僕はギャンブル漫画、スロットにハマった。




僕が好きなギャンブル漫画は、

全部「現実」だった。



リアルで、生々しくて、等身大で、

まるで僕の人生を示唆するようなものであって、

決して「偶像」や「理想」ではなかった。



僕はたぶん、「理想」の物語よりも、

「現実」の物語が好きだ。





ギャンブルが良いとか悪いとかではなくて、

僕は、人生そのものがギャンブルだと思う。




リスクを背負って、

決断して、

お金を使って。




僕はそんなことをギャンブルから学んだ。




自分には何もないし、

何者でもないことを知れたから、

今の世界に飛び込めた。



お金をなくして、お金の大事さを学んだ。

時間を無駄にして、時間が取り戻せないことを知った。




僕はアイドルではなく、

ギャンブルを好きになって、

本当によかったと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?