耳の導引

耳の導引
耳の導引は耳の機能を強化することは当然ですが、そのほかに腎臓を刺激して、そのはたらきを高める効果があります。また、耳の導引の中の天鼓法という行法は仙道秘伝の一つとされ、聴力を飛躍的に高めるほか、松果腺を強化してホルモンの分泌を正しく保ち、不老、若返りに大きな効果があるとされています。
 
耳殻の運動
①両手の人差し指・中指・薬指をそろえて、それぞれの側の耳殻の後ろにあて、前方へ強く払う ようにして耳殻を運動させます。これを10~20回行います。
 
耳のつけ根の摩擦
①両手の人差し指と中指でそれぞれの耳の耳殻つけ根をはさみ、両手をすばやく上下に動かして摩擦します。これを20~30回行います。
 
耳殻の指圧導
①両手の親指と人差し指で、それぞれの側の耳の耳殻を強くつまんで指圧します。上部は上方 に、中央部は外側に、下部は下方に、それぞれひっばるようにしながらつまみます。
②耳たぶを数回強くつまみます。
 
天鼓法(耳後骨を打つ)※
①両掌をそれぞれの側の耳殻の裏にあて、掌底で耳殻を前に倒して耳孔をふさぎ、中指を後頭部の段差の部分に当て、人差し指を重ねます。
②人差し指をすべらせて後頭部を強く打ちます。これを打つとビヨンという金属性の音がします。耳や頭の覚醒にも良いですが、頭痛や気の偏差などにも効くので、首から上の疾患に対して割とよく使う手法ですので、覚えておくと便利です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?