しっちゃかめっちゃか恋物語

心を溶かしたようなワインの味にはもう飽きたから
ほろ苦いビールで喉を潤したいの
砂の味のするチョコを卵と捨てて
ホイップまみれのケーキを崩して食べさせたいわ

少女の頃憧れていたものはもういらないの
だっていくら宝箱を詰めても、完璧な靴を探しても
結局私はただの人魚なのよ

ただの童話ならもういらない
読み聞かせの夢ももう忘れたいの
この世界には苦味と苦しみしかないのなら
あなたに見てもらえるのがそれらだけなら

甘くないビールに焦げたチョコを溶かして
あなたへプレゼントするわ