Doopeesレビュー

Doopees

ヤン富田プロデュース。 キャロライン・ノヴァク、スージー・キムなる2人の少女をボーカルとしてフィーチャー。 「この作品の中だけに存在する少女たちのコンセプトアルバム」 という匿名性・架空性をテーマにしたガールズ・ボーカルユニット。

Doopee Time
 A

[総評]
1995年。Doopees唯一のアルバム。 キャッチコピーとして「キュート・ミュージック」というフレーズが使われたとおり、 キュートでキャッチーなポップミュージックが印象的。 一方、ガールズポップユニット風のアルバムながら、 ヤン富田ソロ作品のような実験的作品も紛れ込んでおり、 (メンバーが正体不明であるということも含めて)アルバム全体を通して、 ヤン富田による「ポップ・ミュージック」という範疇での実験的プロジェクト、 といった感じのアルバム。
とはいえアルバム全体の印象としてはかなりポップ。 「90年代邦楽名盤」的な特集でも名前が挙がるか挙がらないか、 くらいのマイナーな地位に甘んじているアルバムであるが、 完成度の高いアルバム。

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