『死神と蝋燭』フランス・ブルターニュ地方民話
あるところに、息子の名付け親を探している貧しい男がいた。彼は歩き、名付け親に相応しい人物を探した。
「名付け親を探している?なら、私こそ相応しい」
「あなたは誰だ」
「神だ」
「なら、あなたには任せられない。戦争も貧困もなくならないのは、あなたのせいだ」
貧しい男はその場を去り、息子の名付け親を再び探した。
「名付け親を探している?なら、私こそ相応しい」
「あなたは誰だ」
「私はペテロだ」
「なら、あなたには任せられない。キリストの一番弟子ペテロよ、キリスト