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withコロナ時代を生き抜く3つの処方箋【1】軽くなる

未曾有のウイルスの出現を境に、「時代が大きな転換点に差しかかっている」という、どこか予言めいた言説をしばしば耳にします。
硬直した旧い社会システムが刷新されるのはむしろ歓迎なのですが、ではどうすればいいのかとなると、まだ混乱するタイミングで見えにくいようです。
そこで、目立っている情報を自分目線で整理したところ、今後に役立ちそうなポイントが大きく3つに要約できたので、取り急ぎまとめてみました。
わずかでも腑に落ちるヒントになれば幸いです。
初回はその①、〈軽くなる〉です。

とにかく手放して、〈軽くなる〉
物心両面で“身軽になる”ことは、withコロナ時代のストレスを大幅に軽減する最短の近道です。要らないモノ・コト・ヒトは、この先も本当にもう要らない。この点だけは、不用品処分歴18年の経験からも大賛同します。
この数年来、いわゆる手放しの必要性が強調されているのは、不要なモノのほか、もうやりたくないコト、煩わしくて縁を切りたいヒトなどの全てが人生の重荷と化していて、決心を鈍らせ、前進の足かせになるからです。
これらは、言わば人生の老廃物。大事に抱え込んでいても、いいことは何もありません。

自粛期間を背景に、〈○捨離〉的なバズワードの後押しもあって不用品処分に目覚める人が急増したのは、時代の趨勢もあるでしょう。ただ、皆さんまだまだ持ち物が多すぎる……一流ホテルの客室がくつろげるのは、余計なモノが置かれていないことも理由の一つです。
“所有”が豊かさの象徴だったのは遠く昭和の話、そして平成ですらも去りました。シェアリングの波がジワジワ来てる中、せめて壊れた家電の廃棄処分くらいは検討してもいい時期にきているのでは?

“いつかは遺品に”という視点
手放し術を習得するのに、ヨガの奥義やらときめきやらの動機づけが必要になるのは、それだけ多くの人が不用品処分に悪戦苦闘しているからでしょう。しかし、あくまでワタシ流のスタンスでいくなら、もっともっとシンプルに、

「この先、ずっと持ってたってしょうがないじゃん」

との境地に至ることが、手放しへのショートカットキーであると断言します。
一生涯、大切にしまい込んでいた私物も、我なき後はどうなるでしょう? 本当に、どうなると思います?? ……皆、考えたくないから避けていますが、ここは逃げずにじっくり考えてみてください。

紙や布、合成樹脂、金属など身近な素材の多くは、保管状態がテキトーだと短期間で激しく劣化します。歴史的価値や意義も無く、最悪なら原形すらもとどめていない大量のガラクタを、家族や子孫が代々保存してくれるなんて甘い期待は、するだけ虚しいということです。
我なき後の遺品は、ほとんどがガラクタ。ここにこそ〈処分道〉の奥義があると思えてなりません。

キャリーオーバー、したいです?
私自身がここまで悟るには、両親の遺品整理ほか紆余曲折を経ていますが、ズバリ言いますと、今使っていないモノは、手放す際に悩んでも悩まなくても、無くなってしまえば結果は同じなんですよ。ミもフタも無いけれど、突き詰めれば本当にコレしかない。

思い出の品々を後生大事に抱えて生きる道も、もちろん自由に選べます。
でも、この際だから新しいことを始めたいとか、生き方を変えようと決心したのなら、手始めに身の回りにまとわりついている不用品とのお別れから始めるのが大正解かつ王道でしょう。
そして、次のステージに持って行くにはウンザリな重たいモノ・コト、さらにその類のヒトが浮かんだら、卒業の好機と捉えて賢明に行動されることをおすすめいたします。

withコロナ時代は、こうした選択を迫られる分岐点が、先々に立ち現われそうな予感がします。
だとすれば、世間で噂される“コロナ後の二極化”などの現象も、あながち間違いではないのかも、との思いもよぎるわけなのです。
(②に続く)


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