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29.植物は計算が得意⁉️積算温度を知れば、野菜のタイミングを知ることができる。

こんにちは〜ラクです😄
今日はちょっと小難しい話をしていきます(え?いきなり?)

今日のテーマはこちら💁‍♂️

「積算温度って何?植物は計算が得意って本当?」

こういうテーマで話をしていきたいと思います😄

前提と今日の話題です🫑

菜園活動をされている皆さん🙂調子はいかがですか?
全国的に気温が上がってきて、野菜の成長もグンと早くなり始めた頃でしょうか?

人間も、寒い時から暖かくなれば身体が快適に動けるように、野菜も適した温度帯になれば、成長が一気に加速していきます。

さて、今日はそんな「温度」についての話になります。
「今週から暑くなってきたなー🥵」
「めっきり寒くなったよ🥶」

皆さんが普段から生活している中で、季節感は意識されていると思います。
そんな気温や湿度に合わせて、衣服を調節したり、汗をかいては水分補給をしたり、、人間はそんな生活をすることで、自分の身を守るというわけです。

それでは、植物の場合はというと?
作物の成長についてはどんなイメージを持たれますか?
例えば、、、

・いつ種を蒔くのがいいんだろう?
・いつごろから、収穫が始まるんだろう?
・いつから、次の作物を始めるんだろう?

こういう疑問があったとします🤔
現代では、色んな本から知識を得て、誰でもリスクを少なくすることができます。一方で、そんな本がなかった昔はどうだったんでしょう?

それこそ江戸時代とか、それ以前の時代の農家さんは、どうやって良いタイミングを測っていたんでしょう?

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なんで今日はこの話をしているかというと、自分が「自然農法」を学んでいく上で、特に欠かせない要素の一つに、「季節感」があります。
冬のトウモロコシがほぼ無かったり、春のさつまいもを収穫する事が無いのは、季節を無視して野菜は成長ができないのが本来の姿だからです。

昔の農家さんは季節などを始めとした「経験則」を基に、そのタイミングを測っていました。「カエルがなく頃になったら、、、」「藤の花が咲いたら、、、」といった、「自然の道しるべ」といえるようなものです😄

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ここで皆さんに質問です。
もし、本の知識に昔ながらの経験則が合わさったらどうでしょうか?
今よりも、野菜を上手く育てることにつながっていくと思いませんか?😁

それでは本題に入っていきましょう🍅

皆さん🙂「植物生態学」というのはご存じですか?
ざっくりと説明すると、、、

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・植物がどう環境に適応して生き残っていくのか、次世代にどのようにして繋げていくのか?

それを探求する学問となってます🙂
もうちょい噛み砕くと、、、、マラソンに例えて🏃‍♀️

・この植物はどこからスタートしたの?どんな道を今走っているの?次はどんな道を通るの?

先ほどの、「道しるべ」なイメージで考えてもらうといいかも知れません😄
なんでこんな話かというと、人間などの動物と違い、植物は「自走」ができません。

「生き残る」ためには、別の手段、(戦略と言っていいですね)をどう作ってきたのか?その視点で今回は考えていきます。

植物は皆さん、ご存知のように、、、

・種を飛ばす
・鳥に種を運んでもらう

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などの方法を持って、生き残っていきます。
では、そのタイミングはいつ決めているのか?ここが今日のテーマの「温度」に繋がっていきます🤗。

実は、植物は普段の平均気温(温度)で季節を知るのではなく、「積算温度」で測っていると考えられています。「積算温度」とは、、、

・一定の期間の平均気温を1日ずつ足していった合計の温度

です。

例えば、とある日の気温が30℃あったとします。次の日も30℃だった場合、積算温度は30+30=60℃となります。

「ラクさん、理屈はわかった気がするけど、結局これが植物自身がどう活用されているのさ?🤔」と当然、次の疑問が出てきますよね

一つ、「サクラ🌸」を例にあげてみましょう。

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皆さん、ニュースで「サクラ前線」という言葉は聞いたことあるでしょうか?🙂
ざっくり説明すると、、、

その地域の2月1日からの合計の積算温度が600℃になったら、サクラの花が咲くということになっています。

なので、北海道のような冷涼な場所より、九州などの温暖な南側の方から桜が咲いてくるよ〜というわけです😄🌸。

ちなみに、中間地、近畿圏などの場合は2ヶ月くらいが平均なようです。

春野菜の種まきは、その桜の開花が目安にしているというのが、昔からの経験で知っているということです。
実は、桜が開花するその頃の土地の温度が、種の発芽にちょうど良いという科学的根拠があります。

なので冷涼な北海道と、温暖な九州では、同じ時期に同じ野菜の種を蒔くということはほとんどありません。当然といえば当然なんですね😁

「ラクさん、ちょっとくどいよ。結局野菜作りに、積算温度がどう生かされているのさ?😒」

こんな言葉も聞こえてきそうなので、そろそろまとめいきましょう(笑)

積算温度について、色々目安をここでは伝えていこうと思います。
例えばこんな感じで、、、

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・スイカは受粉してから、積算温度が800〜1000℃くらいになると、成熟する。
(本では、受粉してから35〜45日とありますが、積算温度の方がより正確に熟している加減が分かります)

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・トマトは、実がなってから1100℃で赤くなり始める。

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・カボチャは950〜1050℃で完熟する。

などなどです🤗

ちなみに、保育所や幼稚園では子どもたちも大好きな昆虫がありますよね🦗
今の時期、よく見かけるモンシロチョウも冬の間はサナギでいますが、積算温度が99℃(4月中旬ごろまで)になると、ポツポツ出てくるようです。
今ならわんさか出ていることですね(笑)。キャベツとか育てている方は、ご注意ください😁🥬


以上参考になれば嬉しいです🍠

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菜園活動をする上で、聞きたい事がありましたら、是非コメントの方もよろしくお願いします😀

いつでも美味しい野菜を作ろうと思った時からがスタートです😄

今日は積算温度というちょっと小難しい話をしました。
むしろ、プロ寄りの話題ということで、ややこしいやん?💧
そんな声も聞こえてきそうですし、ごもっともな話です。

しかし、野菜作りは現実として教科書のようにはいきません😅
特に現代のようなデジタルな時代では無かったときは、経験と勘がものをいう時代でした。積み重ねて伝えてきた経験があるから、今という知識やデータが生かされているというのが、現代の姿です。

とはいえ、データや知識のインプットばかりしていると、経験が積み重ならないどころか、スタートを切れない方もいたりします。

何はともあれ、実行していくことが大切です😄

積算温度は目安に過ぎません。
行動を伴った知識と経験が財産となります。
仕事でも菜園でも、ここは通じる大切な部分だと思います。
ぜひ、楽しい菜園づくりを続けてみてくださいね🤗

今後も楽しい菜園作りの技術やあり方を伝えていきます😄
楽しい菜園ライフになるよう、それでは🍅




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