見出し画像

1年でやりたい事を見つけカレー屋開業した話【やりたい事の見つけ方/実例】





岡山から新横浜までの電車の中。
やっとこさ確保した自由席でパソコンを叩いています。
コーチングを始めてから新幹線に乗る機会が増えたのだけど、まだまだ慣れる気配がない。

というか、決められた時間通りに行動する
という社会人としてごく基本的に求められるスキルを習得できる気配がない。だから電車とか新幹線に乗る時はいつもぎりぎり。

今回だって時間ぎりぎりに車両も把握せずに乗り込んだものだから、自由席と反対の車両に乗っていた様で席に着くまでに随分時間を要してしまった。

だからやっと一息。
ふう、、、、。


さて、荷物も下ろしてやっと落ち着けた。
そろそろ今日あったことをまとめていこう。

今日お話しするのは元クライアントさんが語った「やりたい事を見つけて人生を楽しむコツ」です。

今日お話しした”元クライアントさん”のお話がきっと「やりたい事を見つけたい!」って感じている方に刺さる。本当は録音してきかせたかった。

せめて記憶の限りを文章にするので、人生の参考に読んでいってください。
「やりたい事が見つからない」って悩んでいた彼が、自分のお店を開くまでの道のりは多分に参考になるだろうから。


では自己紹介をしてから始めましょう。




【自己紹介】
ひつじと名乗る男




・工藤夏樹 (くどう なつき)
・1997年生まれ
・岩手生まれ神奈川育ち
・AB型
・星野源信者、BUMP OF CHICKEN信者、筋肉信者


都内の大学で救急医療を学び、卒業後は消防署に就職。
消防隊と救急隊を3年間経験したのちに退職。


その後は以下の3軸の活動をはじめる。


・ライフコーチ
・パーソナルトレーナー
・ゲストハウススタッフ

当時の様子↑


現在はライフコーチとしてのみを軸にして活動中。


活動の様子


オンラインでカウンセリングをしたり↓


動画を撮ったり、、、


コーチングを受けて移住を決意した方にお会いしに行ったり、、、。


クライアントさんに向けて絵を描いたり、、、。


筋肉、イラスト、、、、、「クラスで一番になれる」程度の特技を組み合わせながら、あくまで対話で人と向き合う力を研ぎ澄ませて仕事をしております。そんな具合の人間が画面越しにではありますが、これからあなたとお話をさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

では自己紹介はこのくらいにしてそろそろ本編に参りましょうか




元クライアントさんに会ってきたよ




朝イチの新幹線で岡山に行ってきました。
目的は去年卒業された元クライアントさんに会うこと。
お会いするのは半年ぶりです。
あっという間だなあ、、、。

かつて私が住んでいた亀時間という宿で出会ったこの方は約1年間のセッションを経て「自分のカレー屋を開きたい」と決意を固めて卒業していかれました。

そして、去年の年末。実際にお店を開いたとの知らせが入ったのです。

おおっ、、、、!!本当に開業した!これは私がお祝いしにいかないわけにはいかない。、、、、と思ってからもう2ヶ月、、、、。
随分来るのが遅くなってしまった。で、やっと2月5日になった今日、弾丸岡山クライアントさん再開ツアーを決行したわけです。

余談だけど、一時期深く関わっていた人ともう一度会うために新幹線に乗るってワクワクしませんか?遠方に会いに行きたい人がいるっていい人生をおくってるなあなんて我ながら感じます。

さて、いいんだそんな話は。

今回特に話題にしたいのはさ、実際に夢を叶えたクライアントさんが口にしていた「道を楽しむしかないですよね。」って話なんです。


卒業された
クライアントさんの今


岡山駅のロータリーで再開して、彼の車に乗っけてもらう。

こっちの方は喫茶店の文化が盛んらしく、今日はいいお店に連れて行ってくれるのだそうな。

普通に再開して普通に車に乗っけてもらったけど、ちょっと雰囲気変わったか?話してて目が合う時間が長くなった様な、、、。

久しぶりに会った彼は今どんなふうに過ごしてるんだろうか。ひとまず「最近どうですか?」なんでアバウトな質問を投げてみる。

「最近ですか?いやもう、、、だいぶいいですね。」
「今はカレー屋一本でやってけてます!」
「今いる島は割と冬になると人が来ないんですけど、それでもちゃんとやってけてるので寧ろ夏が楽しみですね。」


おお、、、おおっ、、、、!!!

いいですね。すごい!

感動を言葉にできないうちに彼からの近況報告が続きます。

「割と早い時は2時間くらいで完売できるんで、あとの時間はゆっくり本読んでますね。やりたかった事ちゃんとできてます😁」

「やっぱりサラリーマン辞めてみてよかったです。この環境に来てからやりたい事がどんどん湧き出てくるんです。狩猟とか、調味料作りとか、、、ゲストハウスとかもやってみたいですね。」


「これからもやりたい事とか叶えたい事はあるけど、一個やりたい事が叶ってみると、目的地に着くまでの道中が1番楽しいんだなあなんて思います。」


「島のみんなも応援してくれてるので、今は楽しくやれてますねー。みんな個人でやってる人ばかりだから気が合うんです。


いいね。大変いいね。
ちゃんと居場所を見つけてやりたい事を続けられている。きっともうこの人に私は要らないな。ちょっと寂しくも嬉しい、、、なんとも複雑な感情を覚えていた頃、ちょうど目的地につきました。

絵に込めた思い


以前、ひつじはこの方に絵を描いて渡したことがありました。数人のクライアントさんに対してコーチとして伝えたいことをイラストにこめてお渡しするという取り組みをしています。で、この方にも一枚絵を描いたことがありまして、それがこの絵。




どんな思いを込めたかというと「あなたは既に持ってるよ」「欲しいものを探して歩く足取りが1番尊いよ」ということ。

この方はやりたい事が見つかっていない現象やや自分の行動力、美的センスなどに対して未熟感が拭えず、コーチングを受けながらたくさんのアクションを起こしてきました。
その詳細は書かないけど、きっと多くの人は真似しようと思ってもできないような、思い切ったものです。

そんな彼の自己評価は「結局動いているけど、欲しいものが見つかっていない。」です。
興味があることに色々手を出して試してみるも、やりたい事が見つかっていない自分の現状に対してそんなことをおっしゃいます。

そうですよね。私もそこにいたから気持ちはとてもわかります。でもこの自己評価に対してコーチの立場として伝えたいことがあり、サボテンをモチーフにしたこの絵を描きました。

繰り返しになってしまうけど、伝えたかったのは「既に持っているよ」ということ。
やりたい事だったり、美的センスだったりを見つけたくて、この方はとんでもない量の行動を続けていました。
しかし、彼が見つけた「カレー屋をやってみたい」というゴールは、実は一番最初のセッションで既に口にしていたんです。

辿り着いた”やりたい事”というのは既に手元にあったんです。


でもね、、、、、


手元にあるものが見えなくなってしまう理由


でも、なんでこれがやりたい事として認識できないかというと、他のやりたい事と比較検討しきれていないから。
やりたい事が見つからないのではなくて、多すぎて絞れていないのです。


だから、本当にやりたい事リストにあるものを一つ一つ試してみて可能性を潰していかないと、もともとあった”カレー”というものが自分にとってどれほど重要度の高いものなのかがわからないのですよ。

で、いろんなアクションを試していく中でだんだんとゴール地点である”カレー”から離れていくことでモヤモヤ感が強まります。
この段階にくると皆さんおっしゃいます。


「行動してるのに、全然満たされる実感が湧かない」と。


そうですよね。だって答えから遠ざかってるのだもの。こうしてモヤモヤして苦しみ抜いて、この苦しみに耐えられなくなったタイミングで行動が止まります。遠くに向いていた足取りが止まり、半ば後悔まじりにこれまでを振り返ろうとするこのタイミングでここで気づくんです。「もともとやってたカレー作りにもう一度取り組んでみたい」って。

結局行動しても元いた場所に戻るんじゃ意味ないじゃん。って思うかもしれないけど、そうではないのです。

1.一旦、本当に大事なものから距離をおいてみること。

2.大事なものを一時的に失うことで苦しくなる感覚を実感すること。

3.他のやってみたいことを思う存分試し尽くすこと。

これらの体験をした後で向き合う”カレー”はちょっとやそっとじゃブレない強い自分の価値観の軸になるんです。

(ちょうど日本刀に使う鋼を打つみたいな感覚。鉄をそのまま使うんじゃなくて何度も折り返して強くしなやかな素材になる、、、、喫茶店ではこの例えを使って話してたんだけど文章で伝わるだろうか、、、、。)

ちょっと話がそれたけど、こうしたプロセスを踏んで”やりたい事”を見つけるには、遠くまで進み続ける行動力がとても大事なんです。

この方にはそれがあった。だから”もう持ってるよ”と強く伝えたかったのです。


で、、、今日の話。





さて、、、、長い前置きが終わりました。

こんな絵を使いながら過ごした半年間のコーチング関係が終わり、半年ぶりにあった彼は言います。

「なんだかんだ道中が一番楽しいですよね。」と。

なんの会話の流れだったかなあ、、、、。この発言が刺さりすぎて正直細かい会話の流れを覚えていない笑
でも、その時感じたのは「ちゃんとこの人自身の才能を認められるようになったのだな」ということ。

先ほども言った通り、この方は行動を継続する力が人並み外れているのです。継続力もあるのに、時折思い切って生活環境を大きく変えるようなアクションもするものだからそこらの人には到底真似できないのですよ。
しかし、自分に自信がないうちは彼自身で彼の行動力に目を向けることはできないのです。自分よりも周りで輝いている人の特性に目がいくので、行動力という強い武器がありながらも「みんないいなあ、、、、。」なんてことをおっしゃるのです。それが今は「目標に辿り着くよりも、その道中の方が楽しいですよね。」なんて仰っている。これが私にとっては鳥肌ものでした。この人なりの進み方をちゃんと見つけている。ちゃんと絵を通じて伝えたかったことが伝わった、、、、、。

嬉しくないわけないです。

能力じゃなく人柄が
認めてもらえている。
嬉しい。


カレーを味わう人々の様子が窺える「spice curry wander」さんのインスタ


あとこんな報告も嬉しかったですね。

「お客さんに人柄を褒めてもらえる事が多いんです。」とか
「綺麗な目をしてるって言われるんです。」とか
「話を聞いてくれるのが心地良いって評価してくれるんです」とか。

こういうカレーの味にとらわれない、この方自身のキャラクターに対して評判が集まっていることが大変嬉しい。

「あれだけ自分が苦労したし、自分もコーチングとかで話をたくさん聞いてもらったから、カレーを食べに来る方の悩みもとても共感できるし、いくらでも話聞けますよね。」なんておっしゃっていた。
あと「ちゃんと好きなことに本気で向き合って苦労する経験って大事ですね。悩みを打ち明けてもらった時に本気で寄り添える。」なんてことも言っていた。

もう!いい!好き!素晴らしい!私が伝えたかったことをわかってくれるのがコーチとしてじゃなく個人的にただ嬉しい!
この活動をしていてよかった!これです。これなんです。こういう関わり方の輪を少しずつ作っていきたいんです。

この方が目が綺麗なんて評価されるのも、きっと人のお話を真っ直ぐ目をみて聞いているからなのだろうなあ、、、。
非常にいい。非常にいい。


最後に。


まとめる前にせっかくなので彼が立ち上げた「直島スパイスカレーwander」さんの紹介をさせてください。

お店があるのは香川県沖に浮かぶアートで有名な”直島”。ここで提供しているのは、「人がつながるカレー屋さん」。直島の芸術をみにヨーロッパを中心とした世界各地から訪れる観光客や地元のリピーターで既に人気を博しているようです。
ぜひ直島にアートを見に行くときは立ち寄ってみてください。

さて、まとめていきましょうかね。

ちょっと最後の方は感情が溢れかえってまとまりがなくなったけど、卒業した方と会ってきたお話でした。
伝えたかったのは「目的地にたどり着くことそれ自体じゃなくて、そこまでの道中を楽しめるようになったらもう自分を見失わなくて済むよ」ってお話です。

でも道中を楽しめるようになるには、それこそ一度でも目的地に辿り着いてみる経験は必要ですよね。それまでは苦しい。ごめん。苦しいです。
でも途中のパートでも書いたけど、苦しさはやりたい事を見つける上での大事なバロメーターです。できるならばそのまま苦しさを味わい切ってみてください。
耐えきれないほど苦しくなった時に、やりたい事は突然現れますよ。

ちょっと違うけど、今回の話の文脈で行くと目的地に着く前の新幹線から楽しかった今回の旅は、最高の旅の形なのではないだろうか。
ちょっと違うかな。ちょっと違うか。

終わり!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?