見出し画像

宮原知子さん誕生日

今日は私の大好きなフィギュアスケーター宮原知子さん(以下親しみをこめてさっとんと呼ばせていただく)の誕生日。おめでたい。もう22歳だなんてという気持ちと、まだ22歳なのかという気持ちと両方感じる。

私がさっとんのファンになったきっかけは、カナダでワーキングホリデーをしていた時のこと。たまたまその時住んでいた場所の近くでグランプリシリーズの大会が行われることになり、私も観戦していた。

ノービス、ジュニア時代から日本女子のトップにいて、名前も知っていたが、その頃は逆回転スピンができるすごい選手ぐらいの印象しかもっていなかった。

彼女を生で初めて見たとき、なんて小さくて可愛らしい選手だろうと思った。しかし演技が始まると小さなさっとんは途端に優雅なスケーターに変身する。SPの魔笛ではモーツァルトの楽曲に乗せて、まるで小鳥が歌うように舞う。スケートはよく滑るし、ジャンプもきっちり決め、何よりスピンがものすごくうまい。そして翌日のFPはミュージカルのミス・サイゴン。今度は儚くも強く生きた女性の憂いまで表現した。大きなミスなく演技を終えると会場はスタンディングオベーション。隣に座っていた現地のマダムが

「あの子はそのうち世界のトップになるわね。」

と話しかけてきてくれたのも覚えている。その時の順位は3位。

全ての選手の演技を観終えて帰ろうとした時、たまたまリンクを後にするさっとんを見かけて思わず声をかけた。

今だったら、演技後に疲れているのに配慮がないなと思うがその時はわー!あの子だ!と、とにかく興奮していて何も考えていなかったことを反省している。

さっとんは立ち止まってくれた。やっぱり小柄で可愛い。本当にこの子がさっきまで情感たっぷりにミス・サイゴンを滑っていた子だろうか。表彰台おめでとうございますと私がいうとまたまた小さくて可愛い声でありがとうございます。と返してくれた。写真まで撮ってもらい、今でも大切に保存している。

その時以来、すっかりさっとんの虜になってしまった。

普段はシャイであまり自己主張がないタイプにも見えるが、誰もが認める努力家でチャレンジャー。ブログもやっていて日常生活ではお茶目で多才なところも披露している。ますます魅力的だ。


毎年新しいプログラムに挑戦し、新しい一面をみせてくれる。今年は練習拠点を海外に移したと聞いた時も驚いたが、SPのテーマはエジプトと初めて聞いた時はもっとびっくりした。しかし、アップテンポでリズム感のあるダンスもシーズン終盤にはすっかりものにしていてさすがだと思った。FPのシンドラーのリストは彼女の表現の集大成を見たような超大作。動き一つ一つに感情を持たせているようなそんな気持ちにさせられる。エキシビジョンのグノシエンヌは個人的に衣装がお気に入りだ。黒のシンプルだけど凝ったデザインが彼女の動きの美しさを引き立たせている。

今年は世界選手権が中止になり、しばらく演技を見る機会がないのが残念だけれども、来季もどんな彼女の姿が観れるのか楽しみである。


そんなそんなと言いつつめっちゃ喜びます。