夫婦別姓を第一の公約に掲げるシープル進一郎の違和感
あの戦争には負けたが、敗戦の絶望から這い上がり輝く高度経済成長を遂げて、揺るぎなき世界第2位の経済大国となった我が国の面影はもはやない。
今はただただ主権を脅かされ国家存亡の危機に立っていることを認知していない国民は少数であろう。
そのような大事な局面で与党自民党の総裁選は行われるわけである。
どうやら小泉進次郎が若くして総理総裁になりそうであるが、彼の公約の第一は「選択的夫婦別姓」であると。
これに違和感は感じないだろうか。
なぜ今なのか? と。
それを論説する記事は多いし、FacebookなどのSNSではいろいろは皮肉や揶揄、罵詈雑言が飛び交っている。
しかし、議員さんたちの間では不思議なことに無風である。
総裁選は行われる。きっと、進次郎と石破が決選投票となる。
決選投票は議員だけで行うので進次郎がなる、という読みである。
つまり議員の間では無風である。
通常は「夫婦別姓」という香ばしい話題では一言居士のような侍のような議員が意見するものであるが、そのような人も見当たらない。
そうか、いるかもしれないがマスコミが取り上げないのだ。
いや、このような香ばしい話題ではマスコミもここぞとばかり騒ぐのであるが、「夫婦別姓」に関しては不思議と無風である。
我々が今考えるべきことは「それは何故か」ということである。
それを論説したものは、ネット上には見当たらない。
そこで私が論じよう。
議員もマスコミもシープルになったのだ、と。
小泉進次郎 四十三歳(令和6年9月17日現在)。
この世代はデジタル・ネイティブと言われ、物心がついた時から、デジタル機器が身近にあった世代。
メモ帳でメモをとるより、スマホで指でメモをとる方が速いという世代。
となれば、LINEもメールもフルに疑問もなく使っている世代。
ということは、LINE、メールで情報を取られ、というか、自分で捧げてきた世代。
故に今までのデータを全部持っているLINE、メールに命令されたら、彼らの言いなりに成らざるを得ない世代である。
マスコミや議員もこのような人が多いのだろう。
だから、自分の出したラインやメールで逆に首が締まり、締められ、見事なくらい何も言えなくなっている状態。
シープル状態である。
AIとはとっておきの人を支配する道具。
それで支配されてしまった哀れな自民議員とマスコミ。
AIによる支配とはかくも広範囲に完璧でお手軽なものなのである。
故に、香ばしい「夫婦別姓」にも我が国の論調は無風なのである。
そして、シープル進次郎が総裁になるのかな。