今更だけど久しぶりにやばい漫画を読んだ。「A子さんの恋人」

私は、大体の、この世に存在している似たようなカテゴリーの同士たちが義務教育のごとく通ってきた作品の中で「え、なんでこれだけ通ってないの!?」っていうものをピンポイントで通っていないところがある。
例えば恥ずかしながら「耳をすませば」は社会人2年目の手持ち無沙汰な時期に初めて鑑賞した、みたいな。(社会人だから誠司くんかわえ〜で済んだけど、若い頃みてたら絶対に誠司くんしか勝たんだったと思うし、夢追い人にハマってもしかしたらバンドマンとかに貢いでいたかもしれない、からこれで良かった)

だから、文化に富んでいる高尚な女子のみなさまは既に10月に本屋に駆け込み最終巻で感嘆と感涙に塗れたであろう、素晴らしい漫画「A子さんの恋人」。
 仲良い友達の勧めと、あんなに沢山レディースコミックを読んでいるのにあんまり女心をわかってくれない彼氏の部屋に5,6,7巻だけ転がっているのを知っていたので、たまっていたAmazonポイントでKindleに落としまくった。脱線するけど、話が合うようで合わない部長とは楽天には絶対に魂を売らずにAmazonを愛し続けると誓い合いました。

 話のあらすじとか諸々は気になったら調べてもらって、とりあえず私が「う〜・・死ぬ・・・」ってなった感想と感情備忘録をメモで残します。なんか、誰のキャラにも当てはまらないけど全員に共感した。

①A子さん
「どれみちゃんよりセーラームーンが好き」とか「背が高い人が好き」とか作品の中で言うと「アイスはピスタチオがいい!」(私はバニラです)、そういうことはすぐに言えるんだけど、あんまり自分で決められなくて、何か大きなリアクションする時は星周りを味方につけるとか、そういう根本的な受身姿勢をこの間あんまり仲良くない人に指摘されて、一週間考え込んだばかりでした。

でも、その人といる時の自分が好きかどうかが大事っていうのはすごいわかるしそれをモットーにしたい。

②A太郎
自分にないものに惹かれる、とか自分の憧れ、とかやっぱり若い頃は(もしかしたら若さ関係ないかもしれないけど)自分にないものを持っている、と思う人に惹かれるのは分かるなあ。あとなんとなくのトラウマとそれゆえの執着。やっぱり執着してもいいことはないね。

③A君
愛情を注いだら返ってくると信じられる性善説のタイプだけど、返ってこないと怖いんだよね分かるよ。どっち派とかないけど、A君の方がどちらかというと好かれたいなーと思った。理性が強くて好きです。

④けいこ
なんだか一番ファンタジーな存在だった。復縁絶対ない派なので、いや元彼と復縁はちゃうやろ・・・って思った。人間、変わるのだろうか。いやね、執着から解き放たれる瞬間、とか自分の中で「ターニングポイントだ」って思った時くらいしか人って変わらないのよ。そこまで圧倒的な、出来事とか、時経ってます?私はゆうことおんなじ気持ちになったなー。でもあいこへの扱いが好きだな。友達にいたらほっとけないタイプ。

⑤ゆうこ
自己分析がうまいな。頭がいいんだな。だからこそ、バカ好きなんだな。きっとあの感じでハロプロ好きそう。だって自分の家族みたいな家族持っている人に結局惹かれるもんね。秋田出身に共感。この中でいったらゆうこが好きと思いました。

⑥あいこ
あいこほど恋愛下手ではないが(と、思いたい、、、、)、一番共感した。荷物減らせないのとか。好きなものに囲まれるとほっとするのとか。
ハンディキャップとは捉えてないけど、私は普通に自分のアイデンティティとして「これらが好きな自分が好き」って思う。センスいいな〜自分。って思う。自分のこと、好きな人に対しても基本的に「私のこと好きなんて、もの好きね〜、でもセンスあるね✩」みたいな気持ちでいる笑
 最近考えてて発信していなかったこととして、私は人から与えられたものとかに対して全然愛着が持てなくて、自分で選んだものの方が好きだし大事にできるの。予備校とか、バイトとか、会社とか、ね〜。思い入れ、あるし。受動的に選んだ、学校とか全然好きじゃなかったもん。自分の好きに責任持ちたいのかな。大学は第一志望ではなかったけど自分で選んだから、ちゃんと好きになれたし。

<全体的な感想>
 私はなんとなく、恋愛体質というかベース性善説で人のこと好きで、どれみちゃんじゃなくてセーラームーン好きなのも、あれ?タキシード仮面いないじゃん!タキシード仮面いないとやだなーとか思ったからで(引っ張る)なんとなく誤解されていそうっていう被害妄想の中、生きている。笑(なにそれ)

 勧めてくれた友人にすぐにLINEしたし、タラレバ娘読んだ時にも同じこと思ったけど、やっぱり彼氏でも旦那でも、所詮異性で他人で、友達こそかけがえのない大切な財産だと思っています。
 でも、自分も子供とか出来たら変わるかも知れないし、それぞれの友達の中での優先順位とか、価値観とかも年々変わってくるし、人生のステージもバラバラになってくるからそれでふいに寂しくはなるし、だからこそ迷うんだな。
だけど素でいられる、性格の悪さも出せる相手って大事でしょ。いいところも悪いところも知り合っているのが友達なんだろうか。
恋人は何歳でも作ろうと思えば作れるけど、友達って年取れば取るほど作るの難しい気がするしね。心を許せて、お互いの価値が認められる(下げ合わず、高め合える)友達がいるこそ充実した人生なんだと思います。

大人なんて、忙しいし気付けばあっという間に歳月(自分の年も、単純な年月も)が過ぎているものです。そこを客観視できず、いつまでも立ち止まっているのは、立ち止まるべくしてそうなっていることもあるし、ただの時間の無駄なこともあるし。私は停滞できないタイプなのでテキパキ動いていたいなと思いました。これからも。

なんて全員に対して思いを馳せてしまって、noteまで書いているよ。ウケる。春先の自粛期間中に読んだNARUTOとかハンターハンターとか鬼滅の刃とかもちゃんと面白かったはずなのに、どうしてもレディース漫画が好きみたいですね。

自分のベースに、やっぱり女の子に好かれたいっていうのがあるのかな〜。改まってこんなにも自分のことを考えてしまう、もうすぐ師走です。来年は26歳。

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