【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう_薄桜鬼_狂咲鬼哭_27
それに、と、悲しいほどに思考が冴えわたっているのは、自分自身に問題があるのだろう。
千鶴は自分の身体が原田に穢された後、千姫によって壊されて開発され尽くされたのだ。人間だったらとっくのとうに、絶命する激しい責め苦に何度もよがり狂わされて、己の命は常に死と快楽の縁に彷徨っていると思い込んでいた。
ほんのささいな苦痛でも、快楽は喜びに通じ、最期には破滅的な解放感に至っていたのだ。だから、この状態が、苦痛と焦燥で彩られていることが千鶴には解せない。
千鶴が風間の上体に縋りつく形で、挿入のお膳立てを整えているというのに、自分の内側に形容しがたい苦いものがわだかまっている。それが肉欲におぼれたい彼女の気持ちを妨げて、否応でも現実に栗色の瞳を向けさせるのだ。
「風間さん、お願いです。私を助けてください」
風間をせかす声が震えていて、なんだか自分がせこい時間稼ぎをしているようで笑いたくなる。こんな時に、親友が気を飛ばしているのが恨めしい。千姫が気絶しなければ、千鶴は思考の苦海(くかい)に沈むことなんてなかった。こんな中途半端な正気で、幸せを願った男を汚す側になるなんて、息を吹き返してしまった己の矜持が悲鳴をあげている。
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