【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう2_薄桜鬼_狂咲鬼哭_10水

「……お前は、おかしなことを言うな。幸福の種類に嘘と本当があるというのか?」
「そんな二つに分けられるほど、単純な話ではございません。私が幸せだと思ったから、それが幸せなのです。風間さんに対して、幸せになることを望んだように、新選組のみなさんの努力が、結実することを望んだように」
 新選組の努力は花を咲かせたが、実を結ばずに散ってしまった。
 ただ、その花の美しさは多くの人を魅了したはずなのだ。
 彼らの生きた証が後世に続くのは良いことであるが、その先にあるのは歴史が生み出した虚像であり、幕末の世を生き急いだ新選組ではない。
「原田さんは怒っていました。自分たちは、私を守ったはずだと、風間さんに嫁ぐ私を責めました」
「……っ」
 千鶴の言葉に風間は眉間にしわを寄せた。今日、風間が千鶴を攫ったことも、三年前に、原田が千鶴を襲ったことも、不知火の見当違いな善意が招いた結果だった。
 

「つづく」

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