【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう2_薄桜鬼_狂咲鬼哭_12

「知っていたんです。私はその程度の存在だったんです。たまたま彼らの近くにいただけ。土方さんの弱さを受け止めて、身体を差し出したのも、私が私の分をわきまえたからにすぎません。土方さんは優しいから、私を大切にしているのは分かりました。けど、あの人は本当に意味で私を抱くことはなかった。結局、その程度の絆しか育むことが出来なかったから……だから、私は分からなくなってしまったのです。土方さんが私に手紙を残したことも、そこに遺髪が入っていたことも。ズルイです、ズルイです、みんなズルイです!」
 千鶴の悲痛な叫びには、男に対する黒い恨みの感情が込められていた。今まで眼中になかった自分を大切だと訴える、志に殉じたはずの男の建前に憤り、混沌とした感情が渦巻く栗色の瞳を風間に向けて、どこか縋るような眼差しを寄越す。
「そう考えると、風間さんはずっと直球でしたね。飛躍すぎて理解できないところもありましたが」

「つづく」

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