【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう2_薄桜鬼_狂咲鬼哭_15

 そう言って鬼姫は、愛しい人の胸に埋めた顔を上向かせると、紅の瞳をじっと見つめて言うのだ。
 同様の覚悟と同様の熱量と同様の愛を――。
 永遠を望めないのならば、せめて刹那のこの時だけでも、共にありたいと。
 千鶴は風間の首に手を巻き付け引き寄せると瞳を閉じる。風間はそんな千鶴の顎を摘まんで上を向かせると、金色に輝く栗色の瞳に誘われるままに可憐な桜唇を塞いだ。
 千鶴にとっては数多の男たちと繰り返した、けれども風間にとっては初めての口吸い。もどかしく動く風間の唇の感触がなんだか可愛らしくて、わずかに開いた口に舌をするりと入り込むと、慣れていないゆえに全身がこわばって、必死に千鶴を受け入れようと舌を絡めるところが、愛おしくてしかたがない。
 自分もそうだった。土方と初めて口を吸い会った時、苦しくても気取られないように、必死に文字通り食らいついていたのだ。

「つづく」

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