【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう2_薄桜鬼_狂咲鬼哭_18

「千景さん、愛しています」
 自然と口から出た素直な告白に、一瞬、風間が固まった。この男にとっては、突然の告白であり、喜んでいいのか泣いて良いのか分からない顔で、無理やり口の端を持ち上げる。
「分かっている。そんな当たり前のことをいうな」
 彼の声は震えていた。風間千景の脳裡にあるのは苦い記憶。千鶴との大半の思い出は、新選組を間に挟んだ拒絶の記憶がほとんどだったのだ。
 今回のことも、どさくさにまぎれた強引な手段を取り、千鶴の選択肢を取り上げたからこそ、関(かかわ)りもてた束の間でしかない。
 だからこそ期待していなかった。どこかで、千鶴が風間を受け入れてくれることはないだろうと諦めていたのだ。
 脱力して千鶴の首元に顔をうずめる風間。金色から銀色へと変化する髪を、千鶴の細い指が櫛のように梳いていく。
「何度も言いましょう。私は、千景さんを愛しています。やっと、口に出せました」

「つづく」

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