【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう2_薄桜鬼_狂咲鬼哭_28
風間は千鶴を攫うが、同時に風間も千鶴に攫われるのだ。
千鶴は風間をじっと見る。銀色に変じた短かい髪を。いつも自分たちを見降ろしていた切れ長の瞳を。鼻筋の通った顔は記憶力も少し更けていて、肌色の悪く、頬も心なしかやつれて見える。
この三年、風間に見舞われた天災と理不尽を、千鶴は知らないわけではなかった。心を痛めつつも、自分では傍にいられないという言い訳を、幸せを願う祈りに変えて、都合の良い不幸と悪夢に甘えていた。
じっと真剣に、千鶴の疼きを癒すように指を動かす風間を、鬼