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アクティブラーニングとは?

私が今まで受けてきたアクティブラーニング
教育指導要領が改変され、注目されつつあるアクティブラーニングとは何なのか紹介したいと思います!

【ブログの目次】
アクティブラーニングとは
アクティブラーニングを体験して〜デメリット編〜
アクティブラーニングを体験して〜メリット編〜
まとめ


アクティブラーニングとは


今までの日本の教育は、先生が教壇に立って一方的に授業をする”受動的”な受け身の学びでした。
いわゆる詰め込み型教育です。
みんなが黒板に向かって勉強をする、授業中の私語は禁止、宿題も多い…などなどが特徴であり、マークシート式のセンター入試向け対策のような授業でした。
日本の一般的な学習方法なので、この教育を受けてきた人も多いのではないでしょうか?

一方でアクティブラーニングとは生徒が先生に教わりながら学ぶのではなく、自分から”能動的”に掴み取る学びをすることです。(今度実践事例について説明します!)
アクティブラーニングを行うことから、相互理解力や自己表現力、自分を俯瞰して見る力などがつきます。
今後は技術が発展していき、ロボットやAIなどにより人間の仕事がどんどん減っていくと予測されています。
そして、その中で必要とされる人材は、自己表現ができる人や想像・創造力のある人とも言われています。
未来の中で、自分の道を切り開ける人を育てることこそがアクティブラーニングという教育方法です。

アクティブラーニングを体験して 〜デメリット編〜


上記にもあるように、今までの教育は詰め込み方教育が主流でしたが、来年度から学習指導要領が変更されることもあり、アクティブラーニングが教育の主流になって行くでしょう。
しかし私は、自身の教育体験を経て、アクティブラーニングが100%正しい教育方法であるとは言い切れないと感じます。

デメリット①アクティブラーニングを十分に教えられる人材が不足している


アクティブラーニングには明確な正解がありません。生徒が能動的に学習することができるようになるためには先生の先導が必要になります。
しかし、教えることにも正解がないため、教えることがとても難しいのです。
(私のブログは、授業プランの提案もしていくのでぜひチェックしてみてくださいね!)

デメリット②評価するのが難しい


アクティブラーニングは詰め込み方教育とは違い、テストなどのわかりやすい評価基準がありません。
そのため、成績をつける際も評価基準を明確にしなければならないという問題点があります。
答えのない教育と言われているのに評価をすることは果たして必要なことなのでしょうか?
この問題は日々議論が繰り返されていますが、日本の大学入試制度などが改善されない限り評価は必要なものとなるのではないかと思います。
(評価に関してはメリットもあるので、後のメリット編でご紹介します!)

デメリット③生徒によって習熟度に差が出てしまう


先生が生徒に教えることが難しいという問題もありますが、先生の問題だけではなく、生徒によって習熟度に差が出てしまうという問題があります。
誰でもいきなりプレゼンテーションや探求をしろと言われても難しいと感じると思います。
やはり、私のクラスでも生徒の習熟度の差やモチベーションの差、得意不得意の差はあって、プレゼンテーションやプロジェクトを達成することが得意な生徒もいれば、どうしても苦手意識を持っている生徒もいます。
そのため、クラスで大きなプロジェクトを行うときは、それぞれのモチベーションなどによって意見がわかれてしてしまい難航してしまうことも多いのです。


アクティブラーニングを体験して〜メリット編〜


アクティブラーニングにはデメリットばかりではなく、もちろんメリットもたくさんあります!
実際に私はアクティブラーニング教育を受けてきてよかったと考えていますし、今後大学に進んでもアクティブラーニング教育の分野を研究していきたいと考えています。

メリット①考える力がつく


アクティブラーニングとは、自分で物事を考えていく教育方法です。
そのため、授業の中でも様々なことを考えていきます。自分のことについて、相手のことについて、社会のことについて…などなど、とにかく考えていくことが多いです。
そして自分の考えを人に理解してもらうために、考えたことを感情でそのまま発信するのではなく、どうすれば相手に納得してもらえるか、自分の考えは論理的であるかという事も考えるようになります。

メリット②自分のことを俯瞰してみることができるようになる


自分のことを一歩引いてみることはとても難しいですよね。しかしできるようになると、自分を自己分析し、自分のことを客観的に評価できるようになります。

これは体験事例なのですが、私の学校では先生に成績をつけてもらう際に、自分の評価ルーブリックを作成し、それに沿って採点をしてもらいます。
高校一年の時に世界史の授業でゲームを作ったことがあったのですが、その時は、コンテンツについて「時代の流れが明確に理解できるか・オリジナリティーがあるか・楽しめる内容か・授業に効果的であるか」という点で、プレゼンテーションについて「プレゼンテーションは論理的であるか・自分の創作への思いが十分い伝わるプレゼンか・内容に対して効果的な方法でプレゼンできているか(ストーリーテーリング方式など)」という点で評価をしてもらいました。
そして先生に客観的に評価してもらった採点表と、自分で自分のことを評価した採点表を同時に提示し自分の点数をつけます。最初は自分を過大評価してしまったり過小評価してしまったりする人がほとんどなのですが、慣れてくると先生につけてもらった評価と自分の評価が同じくらいになります。
最初は先生の提示した点数に疑問を持つこともありましたが、それから自分のことを見つめなおすということをだんだん理解していき、より自分のことを俯瞰してみることができるようになりました。

メリット③自分の世界が広がる


アクティブラーニング教育を受けることは、究極に言えば自分の世界を広げることにつながります。
自分の考えを発信することによってつく表現力こと・自分を見つめ直すことによって俯瞰して見れるようになること・相手のことを認められるようになること、など多くのことを通して自分の考えが深まり、興味関心の世界が広がります。
また私の学校には、学校内で活動をするだけでなく、自ら外に出て活動する生徒も多くいます。アクティブラーニング教育を受けて自分の興味関心の世界が広がると、さらに深めようと、学校外にいる人に考えを発信してみたり、同じ興味を持った同士に会いに行ってみたりという考えが生まれることがあるのです。
アクティブラーニングで体験してきたことを考えると、他の環境で学んできた場合よりもっと自分の可能性を広げることができただろうなと強く感じています。


まとめ


今回のブログはいかがでしたか??
アクティブラーニングについて、自分の経験も混ぜて描いてみました!誰かの何かの役に立てていれば幸いです。

アクティブラーニングには、メリットもデメリットもあります。いいことばかりというわけでもありません。
しかし自分自身アクティブラーニングを経験し、自分を見つめ直すことや相手を理解するということなどを学んできたことによって人間的に成長することができたなと感じています。
人には個性があって、スポーツに向き不向きがあるように教育にも向き不向きがあります。
これからの時代は、詰め込み型教育・アクティブラーニングにこだわらず、一人一人の個性やニーズに合わせた学習方法で学べる環境になったら素敵だなと考えています。

学校が詰め込み型教育を行っていようがアクティブラーニングを行っていようが、大切なのは自分の軸を持ち、他人に影響されずに自分の興味を突き詰めて行くことです。
自分が100%ハマれるものを見つけ、それに没頭しながら生きて行くことって幸せなことですよね!