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詩のまとめ

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ギッカ（戯歌）
ギッカ（戯歌）

ギッカ（戯歌）

迷子と道化師

こんなところで
小さなレイディ
おどけてみせたって
今日はご機嫌斜め下

おやおや帰り道がわからない？
なんと向かう道などあったのかい！

大丈夫さ！僕なんて
帰る場所などなかったさ！

こんなところで
小さなレイディ
バルーン差し出したって
今日は曇りのち雨

おやおや親に捨てられちまった？
なんと君には親などいたのかい！

大丈夫さ！僕なんて
捨てる親もいなかったさ！

大丈夫さ！明日なん

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ギッカ（戯歌）

ギッカ（戯歌）

屋根裏出版社

ほの暗い屋根裏で
夜毎生まれる
僕らの想像力
文字に化け紙面を舞い
あらゆる人々の心を駆けた

タイプライター
君のために
鳴り続けるよタタタ

浮き世沸き立つアンチテーゼ
怒濤の変遷
百合の溜め息
水晶の腎(むらと)

見えないもの
白日に晒して
仕留めて 飾って
紙上の檻へ

僕らは秘密の出版社

異次元の扉も
淡いお伽噺も
この指先から生まれてく

タイプライター
途切れることなく
紡ぎ続け

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ギッカ（戯歌）

ギッカ（戯歌）

ジャンクの子守唄

空は嘘っぱちの星で飾られ
私はメトロポリスが
抱いた刹那の夢

折れた腕(かいな)
振り撒かれた銅線
バラバラの肢体にも
朝は優しく光を塗り

せめて 羽ばたいて
合成ゴムが剥がれた唇の
紡ぐ子守唄だけは

がらくたの翼で
ごみ溜めから飛び立つ夢を
歪んだ褥の上で 見たの

行き場のない車輪
ひしゃげた鋼鉄の墓標
瓦礫に埋もれた過去たちも
夜は深く闇で包み

どうか 慈雨となって
虫食いのプログラ

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ギッカ（戯歌）

ギッカ（戯歌）

哀愁サァカス

フラフラグラグラ
ボールの上の心を
化粧で塗り潰してピエロ

今日もホラホラ
舞台に躍り出ては
スポットライトのシャワー
一身に浴びて

ご挨拶にサアサア
梁にまで昇る
愛嬌たっぷり皮肉をどうぞ

足取りハラハラ
玉乗りピエロの轍が描く
悲恋の物語

くすんだテントはシトシト
在りし日の栄華
静かに語って

ホラホラお出ましだ
異形の花形
悲劇の遺伝子

お手をサアサア
哀愁サァカス
ラッパを吹い

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