ジャンクの子守唄


空は嘘っぱちの星で飾られ
私はメトロポリスが
抱いた刹那の夢

折れた腕(かいな)
振り撒かれた銅線
バラバラの肢体にも
朝は優しく光を塗り

せめて 羽ばたいて
合成ゴムが剥がれた唇の
紡ぐ子守唄だけは

がらくたの翼で
ごみ溜めから飛び立つ夢を
歪んだ褥の上で 見たの


行き場のない車輪
ひしゃげた鋼鉄の墓標
瓦礫に埋もれた過去たちも
夜は深く闇で包み


どうか 慈雨となって
虫食いのプログラムで
紡ぐ子守唄よ

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