作詩 〈ふたり〉

私はあなたのことを、
どれだけ知っているのだろう
一緒に居たい気持ちと
好きな気持ちじゃ足りなかった

だってあなたは、
離れていってしまった

私の見ていない所であなたは、
何を想うのだろう
いつだってあなたからの便りを待って
知りたくて分からなくて
あなたを夢で見ては期待する

私のことを、
あなたはどれだけ知っているのだろう
背も性格も
他の人より近くて大好きで
足りなくて欲しがって
同じ時間を過ごせたら私は幸せになる

飛んでいけたら良かったのにと、
何度も想う
誰よりもあなたに必要とされたい
あなたの居場所を見つけて
そばで居させて欲しい

突き放して
護ってくれるような優しさより
私にぶつけて当たって
崩れかけのあなたを抱きしめたい

ただ
一緒に生きていきたい
それだけ

あなたのカタチをしていたハズの
心の穴は
さらに大きさを広げて
さみしさは増していく

私をこうしたあなたは、
今どんな表情をしているのだろう
叶わないけれど
一度でいいから
あなたが見る景色を
あなたから見た私を
見てみたかった、
どう感じているのか知りたかった

記憶に残りつづけるあなたの笑顔が
うすれてしまわないよう願いながら
私にはない
あなたの素敵なところを想い出す

あなたは私のことを、
どれだけ想っているのだろう

私はあなたのことを、
これだけ想っている