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2018.1.27 高野寛 LIVE2018 「Everything is Good」発売記念 Live tour @コスモシアター

【ネタバレ注意】記事の最後にセットリストを載せています。

2017年秋に発売された新作『Everything is Good』をひっさげて、ここ松山市から2018年のツアーを開始した高野寛さん。
これまでにぼくが参加した、松山での高野さんのライブをふりかえると、

◯ 2012.5.30 高野寛+伊藤大助 TOUR 2012: happening!! @若草幼稚園
◯ 2013.10.13 高野寛 Live Tour [from 1988 to 2013] 〜HT debut 25th Anniversary 1st season〜 @若草幼稚園
◯2014.10.11 高野寛 アコースティックツアー「ブラジルから遠く離れて」@若草幼稚園
◯2016.5.28 ごごしま音楽プール @しまのテーブルごごしま
◯2017.5.14 ごごしま音楽プール @しまのテーブルごごしま

こんなに松山に来ていただいているんですね。ありがたいことです。

さて、今回の会場は、松山市総合コミュニティセンター内にあるプラネタリウム施設、コスモシアター。
四国最大級のプラネタリウムで、市内の小学校などが理科の授業で使うこともあるのだとか。
現在は『忍たま乱太郎』や『ドラえもん』といったアニメの特別プログラムや、愛媛出身の声優/歌手・水樹奈々さんがナレーションをつとめる番組などが上映されています。

会場にはいると、地元の食材をつかったフード・ドリンクが出店していました。

まずはおにぎりやケーキで腹ごしらえ。
カップの中身は宇和の豆乳を使ったチャイ。スパイスが効いてあったまります。

追加でクラムチャウダーもいただきました。これまた冷えた身体に優しい味。

客席には、長年のファンとおぼしき女性のグループや、ちいさなお子さんをつれた家族のすがたもそこかしこに見られます。
どこにすわろうかまよったけれど、結局いちばん前の席に。
ライブは定刻どおり、午後7時30分開演でした。

「きょうはいつもと違う感じのライブですね。楽しみにしてきました!」

前半は椅子にすわって、シンプルな照明での展開。
1曲ごとにMCをいれて、曲にまつわるお話がありました。

「時間を気にしているのは、人間だけかもしれませんね」(1.)
「『Everything is Good』のこの曲(2.)は、セカンドアルバムの頃の感じって最近なかったな〜と思って、その頃の曲を参考にしています。自分の曲なのに(笑)。では、その曲を」(3.)
「時事的な曲ってけっこう作っているんです。ただアルバムには1曲しか入れないことが多くて。この曲は、経歴詐称が問題になってた頃に作った曲です。ふざけた曲なので、今後アルバムに入るかどうかは…」(4.)
「トランプさん(が大統領に就任する時)の前に作ったんですが、もう今の曲のようにしか聴こえないですね」(6.)

(6.)では、この日はじめての観客の手拍子がおこり、
「そうか、愛媛ではこれがウケるのか…」と、うれしそうな不思議そうな表情。
そして、2月に発売されるニューアルバム『A-UN』についても。

「10月にミニアルバムを出したばかりなんですが、2月にまたアルバムが出るんです。本当に急に制作が決まったんですよ。このツアーの日程が決まってすぐくらいに」
「Darjeelingのふたり=Dr.KyOnと佐橋佳幸さん、それから屋敷豪太さん、Curly Giraffeの高桑圭、このリズム隊に全部任せて、ぼくはまな板の上の鯉のように(笑)、ボーカルとギターに専念して」

発売前の『A-UN』からは、(7.)〜(9.)の3曲が披露されました。
矢野顕子さんとの共作に「この曲につづけてみようかな」とイントロをつけた(7.)。
「ずっとやりたかった曲がやっとできた」とかたった(8.)。
まさにいまこの時代のことをうたっているような、普遍的な(9.)。
来月の発売がまちどおしいですね。

中盤では、この日のためにかんがえてきたというメドレーのコーナーが。
星に関係ある楽曲をたてつづけに演奏し、それにあわせてプラネタリウムでは、つぎつぎと星座がうつしだされていきます。
『上を向いて歩こう』のカバーもあり、うたわれるままに真上を向いて、ゆっくりと回転しながら変化していく星座のようすを見ることができました。
(このメドレーのあいだ、高野さんへの照明はうすぐらくなったままでした)
最後に演奏された『美しい星』が、まるできょうのために書きおろされた楽曲のようで、ほんとうに美しい光景を見せてもらいました。

アコースティックアレンジでちがう表情をみせた(11.)をはさんで、後半はいよいよ高野さんが立ちあがり、アップテンポナンバーがつづきます。
(12.)はすっかりライブの常連曲ですが、何回聴いてもいいものはいいですね。
個人的に好きな(14.)が聴けたのもうれしかったです。
(15.)と(16.)で大盛りあがりになった直後、間髪をいれずたたみかけてきた(17.)。
その瞬間、となりのお客さんたちが笑いながらズッコケたのを、ぼくは見のがしませんでした。
「掃除のテーマソングに使ってください」とのことなので、帰ってから実践してみることにします。

本編ラストの(18.)は、ジム・ジャームッシュ監督『コーヒー&シガレッツ』のセリフから引用したそうです。
それで「♪コーヒーを一杯飲もう」だったんですね。
ライブ終了後、物販コーナーにならんだお客さんが、
「いろいろCDあるけど、やっぱりこの曲がよかったわねえ」
と、(18.)がはいった最新作を購入していたのが印象的でした。

アンコールはまず、「ぼくの代表曲をやります」と言ってからの(En.1.)。
おそらくみなさん心のなかで「ですよね~」となったのではないかと。
きょうの歌詞では「♪CDを買ってくれた方には〜サイン会をします」と発表。

そして発表がもうひとつ。
5月13日「ごごしま音楽プール」に、今年も出演が決定!やったー!
3回目の開催となる今回は、なんと浜崎貴司さんも出演するそうです。

(En.2.)では、今回も観客がコーラスの大合唱。
「♪長い雪が続く日も 強い寒波のくる日も」の替え歌がうれしい。
「東京に雪が降ったのは月曜日でしたっけ?ライブがその日だったら来られなかったかもしれない」からの(En.3.)、この季節に聴けて本当によかったです。

最後の最後、(En.4.)は、リオで収録したときに入りこんだ話し声や音、その空気感をそのままつかって歌いたいという高野さんの意向で、ラップトップPCから音源を再生しての歌唱でした。
それだけリオでの経験が、高野さんにとっておおきなものだったのでしょう。
ギターをもたず、スタンドマイクで歌う高野さんを見るのは、もちろん初です。

終演後、歌のとおりにサイン会がおこなわれました。
ぼく「山すそのほうに住んでるので、月曜日や火曜日だと道路が凍ってて来られませんでした。本当にきょうでよかったです」
高野さん「あはは、そうなんですね」
最後は興居島での再会を誓って、かたく握手してきました。

きょうがツアー初日ということで、これからセットリストもかわっていくだろうし、会場もカフェや寺院などさまざまで、それぞれ特色のある演出もあるでしょう。
このツアーが、高野さんにとってすばらしい旅になりますように。
ありがとうございました。つぎは、しまのプールで会いましょう!

【セットリスト】
1. Dog Year, Good Year
2. Portrait
3. IS THAT LOVE?
4. USO
5. 停留所まで
6. 珍般人
7. 夜の海を走って月を見た 〜 ME AND MY SEA OTTER
8. みじかい歌
9. 時代は変わる
10. プラネタリウムメドレー
11. Candle of Hope
12. (それは)Music
13. 180°
14. 道標
15. 虹の都へ
16. ベステンダンク
17. DAN☆SHARI
18. Everything is Good
(アンコール)
1. グリーンダカラちゃんのうた
2. 夢の中で会えるでしょう
3. Winter's Tale〜冬物語〜
4. Rio-Tokio

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