メルカリの起こしたパラダイムシフト

北部は北大、宮学ともに回収が伸び悩んでます。
じゃあ実際どこが伸び悩んでるか?

実はこの両支部とも
もともと個人回収依存から福引回収先行に移行しました。

なぜか。なぜ個人回収から福引回収に移行したのか。
それは個人回収が滞ったからです。

SFTってよく言われてますが良い人が多いです。
マジでこれは嘘偽りなく、全国に出ることを敬遠する僕でも思います。

多分、これまでの回収はこれに依存してきました。
それぞれの支部の支部員が、友達に頼み込んで
そしてその良い人の「信頼」⇄「教科書」がトレードされることによって個人回収は成り立っていました。

では、個人回収数が減少した場合
「信頼」の価値が下がったのでしょうか?
「信頼」の数が下がったのでしょうか?

私はそれは違うと思っています。
確かにメンバーの人数や質は毎年変わります。
しかし、それは細かいレイヤーで見た話で
団体としてみれば常に構成メンバーは
1年生と2年生と3年生と4年生ここは変わりません。

そうなってくるとこの
「信頼」⇄「教科書」トレードの変わったところは
「教科書」にあるのではないでしょうか?
私はここにフォーカスを当てました。

先ほどと同じように考えますと
個人回収が減った場合に考えられるのは
・教科書の価値が「信頼」を超えた
・教科書の冊数が減った
これ、後者に関しては明らかに違うのは明白です。
そうです、私は前者が鍵を握っていると思っています。
以前私がここで、メルカリが使い終わった教科書に
価値を与えたという話をしたのは覚えているでしょうか?

簡単に話しますと
これまで使い終わった教科書は価値を失い、極端に表現すると「ゴミ」として認識されて
捨てられるかタンスの肥やしになることが一般的でした。
確かに古本屋は存在しますが、その利用者数が少なかったのはなんとなくわかると思います。

しかし、メルカリが「バズる」ことで
中古業界といいますか、資産に対してのパラダイムシフトが起こりました。
メルカリがバズることによって
多くの若者、SNSに飽き足らずマスメディアを見る全ての人へメルカリの存在が知られ
メルカリの生み出した新しい価値
「タンスの肥やしは、人によって資産になる」
この考え方が一般的に流布しました。

個人が販売主になるというのも確かに大きいですが
このパラダイムシフトがSFTにとっていちばんの痛手でした。
使い終わった教科書はゴミから資産に変わったのです。
これにより、使い終わった教科書の価値は跳ね上がり「信頼」と「教科書」の均衡が崩れたのです。

信頼は他のもので代替できます。
お金になる「教科書」以外でも交換できますので
教科書の価値が上がった時
必然的に個人回収の難易度は跳ね上がったのではないでしょうか?
これが北部低迷の理由ではないでしょうか?

しかしだからといってSTUDY FOR TWOが負けに行くわけではありません。

メルカリなどの個人が売り手になって
中古教科書が売られるようになることを
競合が増えるとして恐れられていましたが
大学生の教科書がほとんど新品である中で
メルカリが教科書を中古で買うという新しい常識を作ってくれたから
中古教科書市場が拡大して、そもそもの間口が広がり
ちゃんとした"価格"や"利便性"、"共感"といった差別化さへ図ることができるようになれば
中古教科書市場でのシェアは低いが結果的に事業成績は伸ばせるという形になります。
今まで見向きもしなかった層に選択しが生まれるというだけでいい流れになっています。

パラダイムシフト後にいかに大学生に刺さる
マーケティングをできるかという時代になっています。

これからは福引回収の時代の幕開けです。
福引回収は情緒ではなく論理で伸びます。
これからはマーケティングの時代です。   

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