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パレスチナ、国際刑事裁判でイスラエルと闘う 風刺画からみる中東情勢#21

パレスチナ人は投石器でイスラエルの戦車を狙っている。

しかし、その投石器はICC(国際刑事裁判所)であり、打つのは石ではなくInternational Law(国際法)である。

これが次のインティファーダだ!! ということだろうか。

画像の出典は上記のAl Arabiya 2021.2.10を参照。

背景としては、下記ののニュースを参照。

1. 国際刑事裁判所がパレスチナ領土に管轄権が及ぶと決定(2021.2.5)

2. シュタイエ首相:国際刑事裁判所を恐れるものは、犯罪を犯すべきではない(2021.2.8)

1.) 2021.2.5 に国際刑事裁判所は、西岸地区、東エルサレム、ガザが管轄下にあることを決定した。これにより国際刑事裁判所により、当該地区でのイスラエルによる戦争犯罪についての捜査の道が開かれる。

2.) この国際刑事裁判所の決定について、パレスチナのシュタイエ首相が声明を発表。

「パレスチナ人の権利に対する占領犯罪の立証がなされるだろう」

「イスラエルの主導者たちは"イスラエルは中東のただ一つの民主国家"であるというが、世界は”イスラエルは植民地主義的な存在(kiyan)である”と気づきはじめた。」

*アラブではイスラエルのことを国と認めず、代わりに「存在(Kiyan)」という単語が使われるときがあります。

今回の国際刑事裁判所の決定により、具体的に調査が行われるとなると、イスラエルやパレスチナの情勢に動きが見られる可能性があります。また米国の動きなども関係するため地域的なものではなく、国際的な問題として今後も注視していく必要がありますね。

それでは。


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