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読んでもらうって大変!

久しぶりに「書くこと」について書いてみる。(久しぶりでもないか・・)

藤子Fノートの執筆を始めてもう2年以上経ち、連続投稿も777日を越えたところ。

少しずつフォロワー様も増えていき、それに従ってビュー数も上昇している。特に僕が注視している一記事あたりのビュー数は、700に到達。最初の5カ月目では一記事あたり100ビューだったので、かなりの増加率である。


しかし、これは僕自身の文章力が優れているからでもなく、僕自身のパーソナルな魅力で読んでもらっているわけではない。

藤子作品のレビュー記事は、そもそもネタとしている藤子作品のクオリティが抜群だし、当初考えていた以上に世間一般の関心も高く、作品を検索する流れで藤子Fノートにたどり着く方が多いようだ。


読んでもらえているのは、自分の力ではない・・・。それは他のデータからも読み取ることができる。

例えば、藤子レビュー以外の雑多な記事だけを抽出してみると、これまで220本以上の記事を書いているが、一記事当たりのビュー数は370に留まっている。これは全体平均の約半分という数字である。

藤子レビュー記事だけを抜き取ると、一記事当たりは820ビューを越える。つまり全体的に見ると、個人的なことを書いている記事が、藤子記事の足を引っ張っているという事実にぶち当たるのである。


今、僕のフォロワー数が641名。noteにおける「ビュー数」はタイムライン上で記事がタイトルだけ掲載されてもカウントされるらしいので、平均370となると、フォロワーの4割の方には、記事名すら見てもらえていないことになる。

さらに6割の方のライムラインに乗せて貰っているとして、その内何人の方が記事を実際に読んでくれているのだろう? せいぜい1~2割ではないかと仮定すると、個人発信の記事は平均して70名くらいにしか読んでもらえていない換算となる。

僕のような藤子レビュー記事で上げ底してもらっているnoteですら、このような数字だと考えると、やはりnoteにおいて記事を読んでもらうのはかなり大変なことだということがわかる。


今の時代は明らかに動画の時代であって、noteのような文章ベースのソーシャルネットワークは、基本的に脇役の存在である。しかも、脇役となっているネット記事は、世の中にゴマンと溢れかえっていて、何者でもない個人のnoteやブログに読者をつけるということは、かなり無謀な試みなのだ。


noteをパラパラと読んでいると、必然、人気のあるクリエイターさんのページにたどり着くのだが、こうした方々はほんの一握りである。

パーソナルな魅力で綴っている人は、既に他で作家活動されていたり、自分でKindle出版してしまうような意欲と才能に溢れた人ばかり。

そうした才能に分け入って、多くの読者を獲得するというのは、かなり絶望的だと思えてくる。


このまま、この文章を絶望的な結論で終わらせると寝つきが悪いので、基本的に読んでもらえない個人の物書きはどのような心構えで居たらよいのか考えてみる。


そもそもであるが、今書いてきたように、何者でもない自分の文章を読んでもらうのが厳しいことは最初から重々承知の上であった。まずは何本も記事を書いてみて、実績を作って、自分が何者かをきちんと示す必要があると考えた。

それには、単純に自己紹介の文章を書けば良いのではない。そうではなく、自分が持っているものの中から、読んでもらえそうな題材を選ぶしかない。

料理が得意ならオリジナルレシピを書いてみる。ビジネスに一家言あればそれをベースに記事を作る。散歩や旅好きなら、観光地のレビューも面白いと思う。若さを売りにする手だってあるし、自分の病気をネタにしたって良い。自分の中にあるものを、外に出すことだ。


もちろん、自分の書きたいことが、そのまま読まれることには繋がらない。どうしても読者を意識した文章作りが必要となってくる。ある種のマーケティングである。

僕の場合、書きたいことはいくつかあった。他愛のない日常エッセイ、映画や小説のレビュー、将棋のこと、エンタメビジネスのこと、などである。

色々と考えた結果、子供の頃から愛読していた藤子F先生の作品レビューを徹底的に書いてみようということになった。どう反応があるか分からなかったが、マンガ考察は人気のジャンルでもあるし、藤子作品の考察は珍しいのではないかと思ったのである。

そして、あわよくば、藤子好きというキャラクターを根付かせて、他に自分の書きたいことを少しずつ広げていく。そんな戦略を描いていたのだ。

そういう意味で、このnoteは成功している。思惑以上だったと言っても良い。


藤子レビュー以外の記事が読まれていないということを先述したが、これも見方を変えれば、何者ではない自分が多くの方にフォローいただき、雑多な記事でも70名くらいには読んでもらえているという喜ばしい事実が浮かび上がる。


noteだけではなく、その他のSNSやブログでも、読んでもらうのは非常に大変なこと。けれど、何とかして個性を発揮して、少しでも多くの読者を獲得していく努力みたいなものは、すごくやりがいを覚えることでもある。

大変だけど、noteを続けていて後悔はない。今の執筆ペースを守れるかは自信がないけれど、少しずつ記事を書き溜めていけば、思いがけないものが生み出されるかもしれない。

そんな風に考えて、いつもPCに向かっている。



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