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点から線へ

連日の急遽飲みで、慌てて記事を書いてます。。


エンタメコンテンツ業界に長年いますが、一つ確信的に思っていることがあって、それが常に点ではなく線で考えようということです。

何か作品、商品を作ったとして、基本的にヒットするかどうかが分からない世の中です。

仮に全部ヒットするか分かるよという方がいれば、その人は紛れもなく嘘つきです。

ヒットするか否かを100%わからないというのは、議論の大前提となります。


絶対にヒットするのかはわかりませんが、ヒットの可能性を高めたり、リスクをヘッジ(低減化)させることはできます。

100%ヒットするものを作ろうとするのも大事ですが、リスクをきちんとコントロールしようと動くことも、作り手の役割だと思います。


では、リスクヘッジの具体的な方策はどのようなものがあるのでしょうか。

いくつかあるのですが、その一つのアイディアが、一本一本の点でプランニングしないで、一本の線(ライン)で物事捉えようというものです。


基本的にヒットするコンテンツを持てるかどうかは、熱狂的なファンを作れるかどうかにかかっています。そしてファンはいきなり作れません。

金銭的な初期投資をしながら、中長期のプランに基づいて、少しずつファンを獲得していくものです。

一つの点で判断せず、一本の線を考えて、戦略的にファンを獲得していくのです。


きちんとブランドされているコンテンツは、長きに渡ってファンを作っているものばかりです。

長い戦いの覚悟が無ければ、ヒットの確率を高めるファン醸成はできません。単発で判断しない、単発で判断させないコンテンツを作らなくてはなりません。

中長期のプランニングは、点でなくて線という発想が必要不可欠なのです。


ところが今の短絡的な結果主義では、どうしても単発の判断が優先されます。「ファンを醸成しよう」ではなく、数字のみで機械的に、事業を切り捨てたり、諦めたりします。

もちろん、予定より大幅に悪い結果となった案件は、即座に撤収するべきですが、どこかで我慢が必要となることはあります。

そして我慢すべきかどうかも、結局はラインで俯瞰的に見ていかないと、正しい判断は下せません。


撤退基準を明確にするためにも、点ではなく線で見るべきです。

僕はこの業界に20年以上いますが、ラインで物事考えられる人は本当に稀です。稀だからこそ、重宝されるともいえます。

今回、酔った勢いで、自分を棚に上げて理想論を述べました。けれどこれは本音であり真実です。

そんなふうに断言してこの稿を終えたいと思います。

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