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短期目標と中長期目標

僕の会社員生活はまもなく丸23年となります。この内20年余りを営業マンとして過ごし、その後マーケティング職に移りました。

ざっくり言えば、「物を直接売る」ことから、「売る仕組みを整える」ことに仕事が変わりましたが、「売りたい」という営業的感覚が必要であることに変化はありません。


どちらの仕事が大変か、難しいかということは一概には言えないのですが、一つ感じていることは、営業時代には思いもよらなかった課題が、今僕の内面に突き刺さってきているということです。

その課題とは、マーケティングという、常に中長期の成果を考えていく仕事をしているので、目先の達成感がないということです。


営業職は、年間を通じて直接的なセールス活動があるので、短期的な結果が得られやすく、これが達成感となり、仕事をすることでの充実感が得られます。

常に動き回れるので、外からも活発に見られますし、周囲に成果を誇れる機会もしょっちゅうありました。

短期的な区切りがあるので、たとえ悪い結果だったとしても、切り替えて次の仕事に向かうことができます。


ところが今の仕事は、終わりなき道を進む旅人のような心持ちです。

理想を追求しながらも、次々と起こるトラブルや予想外の出来事に対処していかねばなりません。

短期的な障害を乗り越えながら、最初に掲げた方針を中長期で守っていく必要があります。


また、長きにわたる仕事は、それだけ多くの人たちとも関わり合って進めなければなりません。

長い期間、同じゴールを目指して思いを共有し続けることは、なかなか大変です。

途中で共に頑張っているメンバーが変わることもあり、その都度一から擦り合わせをしなくてはなりません。

また、会社ですので、組織変更や人事異動もあり、下手をすれば「もう一度最初から」みたいなちゃぶ台返しも起こりますし、それによって、もうこの仕事から手を引きたいと挫けそうになることもあります。


営業とマーケティングの二つの仕事を経験して分かったことは、中長期の成果を求める仕事のモチベーション維持がいかに難しいかということです。

しかも個人単体だけではなく、チーム全体での思いも持続させなくてはなりません。

僕は一応チームリーダーですから、メンバー全体でのモチベーション維持・向上が求められる、非常に難しい立場にあると思っています。


個人やチームがモチーベーションを持ち続けるためには、一つには目指すゴールを常に明示しておくことが大事です。

道標を明らかにしておかないと、すぐに路頭に迷うことになります。


それともう一つ、モチベーションを持ち続けるためには、短期的な成果が必要ということです。

短期的な目標設定に従って結果を出し、その成果を振り返ること、PDCAサイクルをグングン回していく感覚が、仕事のやりがいを強く感じさせてくれます。

中長期の果てしない仕事ばかりでは、どうしたって挫ける瞬間が出てきてしまいます。


そろそろ次の年度に入りますが、短期的な目標を織り込みながら、これまで通りに中長期の悲願達成を目指していく方策を考え出さなくてはならないと感じています。

言うが易しで、具体的なプランはまだありません。

本来ならこのnoteでは今思い描いている結論めいたものを書きたいと思っているのですが、今回は直面している未解決の課題について、吐露してみました。


ちなみに藤子Fノートとしては、藤子作品のレビュー集を完成させるという中長期の目標があります。

果てしない道のりでのモチベーションを維持するべく、ビュー数という短期的「成果」を強く意識しており、これが今はうまくいっているような気がします。


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