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大人の宿題とは?

子供の頃の宿題と言えば、授業で勉強したばかりの内容を復習したり、覚えたばかりの漢字や計算問題を解いたりと、常に今すぐするべきことが出されていたように思う。

子供たちにとっての勉強は、基本的に目の前にある課題を順番にクリアして学力を積み上げていくものなので、学習の補助となる宿題は、当然目の前の課題を解決するためのものとなるからである。


ところが大人にとっての勉強(=仕事)は、目の前の課題解決だけでなく、将来的に手を打っておきべきことも含まれる。

仕事には、今すぐに結果を出さなくてはならないことと、少し先の時点で結果を出すことの二種類が存在しているのである。

よって、大人にとっての宿題は、目の前の問題を解決する急ぎ答えを出すものと、少し先に取り組むべき課題に取り組むものとに大別できるわけだ。


そして、ここで問題となってくるのが、少し先の仕事の宿題をいつ取り組むべきなのかということである。

基本的に未来の仕事は急ぎではないので、時間的な優先順位は下がる。よって、下手すればいつまでも後回しにしかねない。

そうこうしているうちに、未来の仕事が現在の仕事に接近してしまうことになる。時間的余裕があった宿題が、今すぐ結果を出さなくてはならない宿題に変容してしまう。

そうならないように、常に大人は、今の宿題と未来の宿題を同時進行でこなしていかねばならない。この両輪を回せる者が、少し先の未来でも活躍し続けられる。


もちろん、そんなことはわかりつつも、今の僕は二つの宿題で大わらわである。時間軸は異なる仕事なのに、いっぺんに二つの課題の締め切りが近づいているからである。

目の前の課題と先の課題では、取り組むときに使う脳みそが違う。二種類の宿題をいっぺんにこなすのは、本当に難しいことである。

けれどこれをプレッシャーに感じずに、楽しんで取り組まねばとも思う。一つの宿題に行き詰まったら、もう一つの宿題に移ってみる。それがつっかえたら、気分を変えて最初の宿題に戻ってみる。

そんな風に、とにかく時を止めないようにして、二つの宿題を並行して取り組んでいく。

これができなくては、大人とは言えないのである。



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