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文章の型を見つける/note継続(秘)大作戦Ⅱ

少し前に「note継続(秘)大作戦」という記事を書きました。この中で、継続する秘訣として、文章の型を作り出してその型にネタを流し込むパターンを確立していくことをオススメしました。

とは言え、自分で書いておきながら、文章の型を見つけ出す作業は、そんなに簡単なことではありません。本稿では、いくつかのパターンを検証してみたいと思います。


まずみんな大好きキンコン西野さんの型が大変参考になります。テーマを冒頭で掲示し、それについての見解をどんどん語り下ろすスタイルです。大見出し2~3つ分の内容を用意して論を展開していきます。

内容としては最新のビジネス環境に対して、どのように自分が臨んでいるのか、どのように臨むべきかという話が多いようです。タイトルで全てを語るパターンも多く、常に具体性を意識されているものと思います。

大なり小なり西野さんに影響を受けている継続noterたちはとても多いです。

ただ西野さんは具体性を重視しているようですが、西野スタイルに影響を受けている人で、タイトルを抽象的にしているパターンもよく見られます。

「学び」「時間の使い方」「人間関係に悩んだら」「行動力」などです。西野さんのように毎日具体的なアイディアを浮かべられる方も少ないと思うので、抽象的なテーマを敢えて自分にぶつけて、自分の心の内を掘り下げるやり方も有効だなと思います。


エピソード型のタイプも良く見受けられます。例えば育児をされている方の場合、最近子供とのやりとりで起こったことを書いて、そこから何を自分を感じたかを書き出すようなパターンです。

できごと自体は些細なことでも、そこから浮かぶ思いを率直に書き出すやり方で、必然的にエッセイ風の文章となります。語り口は人ぞれぞれで、自分語りの日記風だったり、人に語りかける共感型だったりします。


書き手が自分の立場からメッセージを出していくやり方もあります。教師であれば子供の教育法について、料理研究家であれば料理にまつわること、営業マンであれば営業の心得など。

特別肩書がなくても、ガッツがある人ならガッツの出し方、ツイッターをやり込んでいる人ならツイートの仕方やフォロワーの増やし方、貯蓄にこだわりがある方は貯蓄の仕方など、「誰かに伝える」ことに重点を置いたパターンとなります。


アウトプットを記事の中核とするのも一つの「型」です。代表的なものは、読書した本や映画のレビューでしょうか。他にも「イベント」「スイーツ」「コンビニ弁当」「百均グッズ」「不動産情報」などアウトプットするコンテンツは千差万別です。

僕のnoteもアウトプット型で、テーマを「藤子F作品」に特化するというチャレンジングな試みを実施中です。


ところで、自分なりの「型」を見つけるのは大事ですが、この「型」のパターンを具体的にアドバイスしてくる人をよく見かけます。ある程度参考にしてもよいかとは思いますが、あくまで参考に留めて、自分の型をきちんと追求した方が良いです。

例えば、「一文は短く切る」「3行ごとに段落を変える」「全体は1000~1500字で収める」「漢字をなるべく使わない」「中学生が読める程度の語彙を使う」「読者の有益性を考える」「前向きな結論にする」などなど・・。

読者のことを考えて文章を作るのは基本ですが、読者の趣向は一律ではありません。僕などは短い金言をツイートされても全く響きませんし、前向きな結論ばかり読みたいわけでもありません。サクッとためになる情報みたいなものもほとんど信じておりません。

書く立場としては、例えば中学生が理解しずらい単語だとしても、その描写に相応しい言葉であれば、それを使うことを躊躇しません。(←この「躊躇」などもその一例かも知れません)

いずれにせよ、人ぞれぞれなのだから、型は型でも「紋切り型」になってはいけないと思うのです。


ところで、「型」を見つけるまでにはどれくらい時間がかかるのでしょうか? 方々見ていると「毎日note」を標榜する人も、最初は試行錯誤している場合がほとんどのようです。

僕の場合は「書きたいことをひたすら書いてみよう」とか、「試しにこの話題で書いてみよう」というような、お試し記事をたくさん作りました。大体60本の記事を書いたあたり、始めてから2ヶ月くらいで、何となく自分のやり方の手応えを感じました。

浮かび上がってきた方針は、

・記事の一本一本ではなく全体で勝負する
・藤子記事とそれ以外の記事を3:1の割合で書く
・シリーズ記事を書いてネタ不足に陥らないようにする
・外部の検索から来てくれる読者を想定する
・過去の記事を次々と読んでもらう仕組みを作る

などです。この方針に沿ってINDEX(サイトマップ)の作成をしたり、著者名を「藤子Fノート」に変えたりしています。


さて、この文章はあくまで「note継続作戦」の具体策として書いていますが、逆を言えば、「型」のないnoteで毎日継続させていくのは非常に困難と言えます。毎回違ったスタイルでは、絶対にどこかで行き詰まります。

型を作れば長持ちするという考えは、お笑い芸人のネタ作りを考えてもらえれば賛同いただけると思います。例えば時事問題をいじっていくナイツや爆笑問題のスタイルはかなりの耐久力があるように思います。M1など見ていると、二本のネタの型が観客にハマったコンビが毎回優勝しています。

サンドイッチマンの漫才を見ていると、テーマとしては王道ネタ「医者と患者」「出前とその客」「警官と通行人」等を選んでいますが、彼らならではのボケ・ツッコミの型が秀逸で、延々と聞いていられます。


こうしたことから、実は取り上げる「ネタ」ではなく「型」が大事という結論に至ったわけなのです。

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