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あなたはそのままでいいですよ、ってそんな訳ない。

「藤子Fノート」は、執筆の時間が思うように取れないという問題はあれど、基本的には順調に書き進めています。始めた当初は、すぐにネタが無くなるかと思いきや、藤子作品を語るべき切り口はまだまだ尽きず、書きたいことが溢れ出ています。

その意味でnoteの活動は、ここまでとても満足のいくものとなっています。


ところが・・・肝心の仕事や家庭における実際の人生は、順調一辺倒ではありません。

猪突猛進で突き進んだかと思うと、五里霧中で立ち尽くす。
自分のやっていることに自信満々だった翌日には、すっかり自信を喪失する。

人生の舵を握りしめ、追い風と向い風を四方から浴びて、切るべきは面舵なのか取舵なのか、わからなくなっている日々なのです。


もちろん、人生に100%の正答はないので、道を迷ってしまうことは仕方がないことと言えます。むしろ、迷いの中で少しでも良い答えを探そうと足掻(あが)くことが、大事なんではないかと思ったりもします。

そんな迷える日常の中で、時々目にしては、やれやれと脱力してしまう言説があります。それが、

あなたはそのままでいいですよ

というヤツです。

この手の、他者を一方的に肯定する言葉を見聞きすると、「何も知らないのになぜ決めつけるの?」「なぜ上から目線なの?」と、心がザワザワしてきます。


そのままでいいのか、変化するべきなのか。
それについては当然のことながら、自分で決めさせてもらいたいと思っています。迷って末に決断することも大事ですし、決断しないことも時に重要です。その判断は自分に委ねていたいと考えてます。

変化を願い、それでも変化できずに落胆する。稀に変化に成功して達成感を得る。

そんな風に、無我夢中で生きているわけです。そうした営みを見ているわけでもないのに、「そのままでいい」と言い切れるものではありません。


ありのままを受け入れて欲しい。
ありのままで成功したい。
今の自分を認めてもらいたい。
今の自分が輝く場所がどこかにある。

・・・そうした都合の良いことが、世の中に転がっているものでしょうか。残念ながら、んな訳ないと、考えています。


自己肯定と自己否定を繰り返しながら、螺旋階段のような坂道を登っている感覚が僕にはあります。GPSでは、同じ場所に立ちっぱなしに見えるかもしれない。けれど現場では、少しずつ高みを目指している。そんなイメージです。

「あなたはそのままでいいですよ」という気持ち良い言葉を信じてそのまま突っ立っていても、状況は何一つ変わりません。だって、そのまま、なのだから。


簡単には変われないけれど、少しずつステップアップする。
甘言に乗らず、迷って、考えて、後悔して、それでも進む。
順調ではないけれど、何とか歯を食いしばって前を向く。
そんな風に僕は、足掻きたいと思います。






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