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47歳、男性、誕生日。僕はいま、どの辺にいるのか?

恐ろしいことです。

もうちょっと若い気持ちでいましたが、来年は年男で、それを超えるとアラフィフ。いやジャスフィフ(?)になってしまいます。

・・・恐怖でしかありません。


ところで、僕は30歳くらいの時に、仕事人生を大きく5分割した青写真を描いておりました。年齢で区切るのですが、以下のようになります

① ~25歳:仕事を覚える(カバン持ち等)
② 26~35歳:仕事に慣れる(人脈・ノウハウの獲得)
③ 36~45歳:仕事をバリバリこなす(自分が一番正しい!)
④ 46~55歳:リーダーシップを発揮する(チームを動かす)
⑤ 55歳~:経営する(社会貢献)

①の時期。まあこれはあまり異論のないところでしょう。

②の時期26~35歳。仕事に慣れるだけにしてはだいぶ長い時間のように思われますが、僕は与えられた仕事をいかに効率的に効果的に達成していけるかを学ぶ、重要な時期と捉えました。

僕は、エンタメコンテンツ業界に入り込んだのですが、この世界は想像以上に閉鎖的でした。そこで、業界のしきたりや人脈を学んで「村」で顔を売ることと、同時に村の外の、世間のニーズを捉える方法をこの十年で学んでいったように思っています。


③の時期(36~45歳)の始まりのころ、業界内のルールと消費者のニーズを完全に手中に収めた感触がありました。すると、自分の判断が正しいと自信をもって言い切れるようになります。自信を持って行動したことで、結果もついてくるようになり、結果が出るので行動力もアップします。

チームのリーダーを任され、後輩や上司を積極的に巻き込んで活躍できるやりがいのある時期だと思います。


④の時期46~55歳。これは僕の先輩などを見て分かっていたことですが、人は45歳を超えたあたりから、急速にマーケットの感覚から遠ざかっていきます。あれほど状況をズバズバ言い当てることができたのに、これが微妙にズレていくのです。

「俺は違う」という方もいると思いますが、残念ながらどんな人でも③の時期と比べて、世の中のニーズを捉える力が衰えていくのです。

この対処方法はいくつかありますが、まずは努力して世の中の動向を捉えるべく、現場に出て勉強し続けることです。僕はこれを「延命」と呼んでいますが、少しでも長く、マーケット感覚を保ち続けなくてはなりません。

けれど延命には限界があります。この場合するべきは、きちんとした③の時期の部下をブレーンとして抱えることです。


少し話はズレますが、将棋棋士の米長邦雄先生は、棋士としては下り坂となる49歳で初めての名人位を獲得します。これは当時の有力若手棋士だった羽生世代に頭を下げて最新戦法を教わったからだと言われています。

部下や後輩との関係をきちんと構築し、若手ブレーンを手元に置く。④の時期はリーダーシップを発揮して、③の時期の脂ののった人間をうまく使いながら、業務を遂行していく必要があります。


ちなみに⑤の時期(55歳~)は、仕事人としては非常に大事な時期で、それまでの蓄積を使って、世の中や会社に貢献しなくてはなりません。逆に言えば貢献できない人間は、仕事を失う危険性があります。

「経営する」時期と書きましたが、社長や役員になることだけを指しているわけではありません。大所高所から物事を判断し、後輩たちを支えて、世の中に貢献できる仕事をするべきだ、という意味です。経営者に成りたいということでもないのですが、分かりやすいので目標としてこのようにしています。


さて、自分の年齢に戻ると、47歳は④の時期の真っただ中にいます。少しずつ世の中のニーズを捉えきれなくなってくる頃で、これを僕は強く自覚しています。ですので、現場で戦い続けるという意思を持ちつつ、仲間・後輩とのチームプレイを重視し、その際判断は③の時期の生きのよい人たちに委ねていく。そんなことを日々考えて実践しています。


最後にプライベートについて。

家庭を持って楽しく育児もしておりますが、子供と遊べる時期は一過性だと言われています。あっという間に親離れしてしまうかと思うと心が痛みますが、今を一生懸命に過ごしたいと考えています。

僕のnoteは、若い皆様とは違って、成長してやるんだ、というような気持ちでは向き合っておりません。文章を書くことが大好きだった頃の自分に、少しでも戻りたいという気持ちで始めました。

その意味で、noteも「延命」作業の一つなのかも知れません。

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