仕事が仕事を呼ぶ
仕事が仕事を呼ぶことがある。
今取り組んでいる仕事も、きっかけを遡っていくと、別の仕事から繋がってきている。その別の仕事も、さらにその前の仕事から繋がっている。
これは裏を返せば、今取り組んでいる仕事の延長には、また別の違う仕事が連なっていることを意味する。
仕事が仕事を呼ぶ。僕のそこそこ長い仕事人生を振り返ってみた時に、自信をもって言い切れることだ。
もっとも、仕事が未来へと連なっていくというのは、良い話ばかりではない。何か仕事で悪評を出してしまうと、先々の仕事に悪影響を与えてしまい、下手をすれば仕事が断絶してしまう事態もありうる。
仕事が仕事を呼ぶためには、きちんと次に繋がるように、今の仕事を丁寧に仕上げていく必要があるのだ。
今作っている企画書は、次の案件のプレゼン資料なのだが、構成としては、①案件の内容、②この案件が過去の成功から導かれたものであること、さらに③この案件の成功がさらなる成功に繋がるものであること、の3部仕立てとなっている。
過去
現在
未来
がきれいに一直線に連なっているように企画書を作っている。
仕事は常に、過去・現在・未来の三部構成で語られるべきなのだ。
もちろん、仕事は全て成功するわけではない。目も当てられない程に惨敗することもある。けれど、仕事の失敗が直接的に次の仕事へ悪影響を与えるものではない。
「悪評」は結果からではなく、過程から湧き立つものだ。結果が成功すれば、ひどい過程もチャラになったりするが、結果が出なかった時に、そこに至る過程が問われてしまう。
失敗は誰だって経験するもの。失敗した過去は消せないわけだが、別に消す必要もない。失敗も含めて、過去の貴重な経験だ。精一杯努力した結果なら致し方ないではないか。
ここで注意したいのは、気分屋だったり、バカだったりする上層の人間が、突然過去を断ち切ろうとする行動に出ることだ。
仕事の失敗は、上層部に行けば行くほど、直接的な評価対象となりがち。なので、過去の失敗から学ぼうということではなくて、過去を捨て去る動きをする人がいるのだ。
過去を断ち切る人間は、今の仕事を未来に繋げないタイプでもある。残念ながら、過去があって現在があり、その先に未来がある。タイムラインは一本のみ。別のタイムラインを求めて、別のアカウントを取得する、なんてことは仕事人生においてありえないのだ。
仕事が仕事を呼ぶ。これは恐ろしいほどに事実である。しかしそれは頼もしい事実でもある。
まずは今作成している企画書が評価され、次の案件に進めることを祈りたいと思う。
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