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「相手の話を聞こう」というなら

あなたの周りに、昔話ばっかりしている大人っていませんか?

昔話といっても、「桃太郎」の類いではなく、自分の若かったころのエピソードだったり、業界の伝説のような話のことです。

昔話には、どこか昔は良かったというノスタルジーが感じられたり、自分の自慢話が含まれることがほとんどなので、人によっては聞くのが面倒だと考える向きもあります。

ただ、こうして昔話を語るような年になってくると、先人たちのお話を聞くことは、大事だったんだなと痛感するようになります。


歴史は繰り返すということもありますが、過去の特筆すべきエピソードは、現代にも置き換えて通用することのできる学びが含まれていたります。

僕自身、たまさか若い頃から、年配の大先輩たちとお話する機会が多くて、そんな方々の昔話をずっと聞いて育ってきました。

そして不思議と昔話を聞くのが嫌いではなく、むしろ積極的に聞き出したりしてきました。

同年代の中では、昔の事情やエピソードに詳しい人間になりました。

その結果、自分の中の引き出しが増えて、難所で活用できたように思います。


また、誰でも自分の来歴を丁寧に聞いてくれる人には、好感を持つものです。

僕は基本的に、先輩の自慢話をたっぷりと聞いて、時々合いの手を入れたりなんかして、その人を喜ばせることをしてきました。

その結果としては、他社の窓口担当者の上役に気に入れらたりして、仕事がスムーズにいくことが多かったと感じています。


諸先輩の昔話を聞くことは、単純に過去の知識が得られますし、その人からも信用を得ることができるので、まさしく一石二鳥なのです。


世間的には、昔の人の昔話なんて聞いてられないという風潮があるように思います。

飲み会とかで、ベテランが若い頃の自慢話を始めると、耳を塞いでしまうような人も大勢います。

でも、過去の話を聞くことが、実は、自分の実力を高める最短の方法なのではないかと、僕は考えています。


「相手の話を聞こう」とは、どのビジネス書にも書かれていることですが、なぜか過去の人の武勇伝は聞いてあげない人がいます。

「相手の話を聞こう」とは、極端な話、その人が培ってきた過去を聞き出すことだと考えています。

あの人は昔話ばかりしているよ、と揶揄するのではなく、むしろこっちから根掘り葉掘り聞いていくべきです。


「相手の話を聞こう」というのなら、是非とも人の自慢話をバンバン聞くことにいたしましょう。


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