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動き出した時間

どちらが好きですか?

「変わったねえ」、と言われるのと
「変わってないねえ」、と言われるの。

僕は圧倒的に後者が好きです。

もちろん、老けたなあとか薄くなったなとか見た目の変化からは逃れられないですが、内面が本質的に変わっていないと思われることは、自分にとってはいささか嬉しいものです。

僕が長年気をつけていることの一つに、いつでも同じ顔をする、というものがあります。理想を言えば、友だちの前でも、同僚の前でも、上司の前でも、親戚の前でも、同じような顔をして、同じような態度を取る、というものです。

要するに、相手によって態度を変えないことを、自分の中の理想としています。

僕の持論に、他者への向き合いを変えなければ、自分自身も変わったように思われない、と考え方があります。

逆に「あいつは変わった」と陰口を叩かれる場合は、他人に対して横柄になっていたり卑屈になっていたりと、向き合いが変化しているケースがほとんどではないでしょうか。

僕は他者との向き合いを一定にしようとしているので、変わってないと評価されるのは、自分の試みがうまくいっていることを証明していると、そんなふうに感じています。

ただ、難しいのは、他者に対して一定の感情や行動を取り続けるためには、自分の内面や置かれている立場は常に変化させなくてはならないということです。

歳を重ねても、自分の生活を充実させたり、内面に刺激を与えていかないと、思考や行動までもあっという間に老化してしまいます。見た目はともかく、内面の老化は、必要以上に老け込んだイメージを与えてしまいます。

生き生きしてないと、若い頃のイメージは保てません。楽しく人と接するためには、自分の生活を充実させていかなくてはなりません。歳をとっても明るくいるためには、経済力も必要です。経済力を維持・向上させるためには、仕事において、重要なポジションを得たり、成果を上げなくてはなりません。

そう考えていくと、久しぶりに再会した友だちに、相変わらずだなあ、と言われることがいかに困難なことかわかります。


また、どんな相手に対しても態度を変えない、というのも非常に困難なミッションです。

特に仕事においては、部下と上司に対する態度を変化させないのは至難の業です。

ですが、相手が誰でも、自分の考えを率直に主張をしたり、態度を変えない人って憧れませんか? 少なくとも僕は態度をコロコロと変えない人間を信用しますし、仕事もできる人のように感じます。

なので、僕自身、生意気だと思われることも覚悟の上で、上司に対しても言いたいことをいうようにしています。もちろん言い方には注意しますが、媚びへつらうことは一切考えていません。

部下に対しても偉そうな態度は取らないように心がけています。かといっておもねることもしません。平常心で明るく楽しく、言いたいことはしっかりと告げる、そういう風に付き合うようにしています。

さらに社内でカッコいいことを言っていているのに、社外で卑屈になったり高慢になったりという態度も取りたくないと考えています。

ですので、社外の相手でも率直に、正直に、目線を合わせて接するようにしています。これも相手によっては、生意気な男だと思われる可能性もありますし、実際言われたりもするのですが、そこで媚びては駄目です。グッと我慢して、平常心をキープしなくてはなりません。


さて、ここで上司に対して、きちんと発言できる人間になるために、一つコツがあるので、伝授します。(大げさ!)

これは社会人になってすぐの人しか使えないテクニックです。上司と行動を共にすることがあったとして、喫茶店に入るとする。そこで、上司が奢ってくれたりするでしょうが、そこで「お前コーヒーで良いよな」などと言われたとき、

「いや、紅茶にします」

と、必ず流れに待ったを掛けましょう。

別にコーヒーが紅茶になっても上司は怒ったりませんし、俺のコーヒー飲めないのか、とかにはなりません。あ、そうなの、というところで落ち着きます。

このように、どうでもいいことで上司の言うことに従わないことが重要です。この積み重ねの結果、大きな命令でも、それはちょっと・・・と待ったをかけることができるようになります。


さて、変わらぬ自分をなぜ僕が望むのか。

それは、その方が心も体も「楽だから」に他なりません。多少生意気だと思われるリスクはありますが、いつでも同じように向き合ってくる人は、嫌いになれないものです。自然体を心掛けて、それで人に嫌われない。これが何よりだと僕は思っています。


ちなみに、この記事はアニメ版の「エスパー魔美」の最終回のタイトルから付けました。21年4月現在ではAmazon Primeで観られますので、是非。自分も、DVDを持ってるのについ、また見てしまいました。

読んでいただいた方はわかるとおり、タイトルと本文とは全く繋がっていないことを、ここに深くお詫び申し上げます。。

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