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信用を生むには実績が必要。では実績を生むには・・?

常日頃、信用を得るためには実績が必要ではないかと思っています。

例えば、自分に何か売り込みがあったとして、突然根拠もなく「僕を信用して買って欲しい」と言われても全く信用できません。

少なくとも、買うに値する根拠を示してもらわなくてはなりません。

それには、その売り手の性格が良さそうとかそういう話ではなく、売り手が信用に足る看板や肩書を持っていること、もしくは売り込む商品がきちんと評価を得ているものである必要があります。

売り手か、商品に実績がなければ、信用されないのが実情だと思います。


ここでひとつ問題があります。

例えば僕が営業マンだったとして、売り込む商品が新商品で、全く実績がないものだったらどうなってしまうでしょうか。この場合、どうしても商品ではなく、営業マンである僕の実績が問われてきます。

信用を得るためには実績が大事。それを認めるとして、まだ何も実績が残せていない人間はどうしたら良いのでしょうか。


考えられることを列挙します。

・資格を取る
・血筋を利用する
・大会社に入る
・社会的信用を受けている人に紹介してもらう(コネ)
・資金力を見せつける
・SNS界隈で有名になる
・高学歴

こう考えていくと、一応手段は色々とありそうですが、どれも簡単に手に入るものではありません。

僕はこれらを特急券と呼んでいます。実績という駅にいち早く到着できるキップを持っているイメージです。こうした特急券を運良く入手できた人は、一足飛びに最初の実績を取りに行けますが、たいていの人は手に入りづらいように思います。


では、特急券を持たない人たちは、どのように最初の実績を積んだらよいのでしょうか。

僕自分の経験から、特急券は入手できなくとも、「実績」の駅にたどり着く方法が一つだけあるように思っています。


それが「継続」です。鈍行列車を乗り継いでいくイメージとなります。

「継続は大事」と、ほとんどの人は言いますが、継続は実績作りにおいて大事どころの話ではなく、必須の行動だと考えています。また、ただの継続では意味がないと言う人もいますが、そういう人はただの継続すらできない人間の可能性があるので、放っておきましょう。

「継続」することによって、コツコツ継続できるという「人間性」や、継続したという「事実」はきちんと残ります。この人間性と事実こそが、その人の「実績」に他なりません。


恐縮ながら、自分の例を引き合いに出します。

僕はほとんど世間的に知られていない会社に、アルバイトとして入社しました。入社時、特に目立った資格も学歴もありませんでした。自分のそれまでのコミュニティでは、それなりに目立っていましたが、社会に出た時には、実績ゼロです。

実績もなく、それでいて人とは違うんだというプライドだけはあったので、なおさらタチが悪い。結果20代では、どんどん人に追い越され、永遠の若手扱いをされながら、誰でもできる仕事をこなしていました。

何者にもなれなかった20代でしたが、それでも希望した業界で働けてはいたので、腐らず、他所にも行かず、自分のできるちっぽけなことをやり続けました。幸い時間はありましたので、求められてもいない資料作りや企画書作り、外部への営業活動など、手を止めることはありませんでした。


この継続は30歳くらいで、急に実を結び始めます。

社内外で僕に聞けばわかるという分野が広がっていき、頼られるケースが増えていきました。こいつがいれば話が早いということで、各種打ち合わせに呼ばれることなり、いつしか発言権も増していきました。

外部との折衝での資料作りを任され、有力な取引先の窓口となりました。こちらの売り込んだ商品が、必ずしもその先で売れるとは限りません。けれど、長い年月で学んだ商売のプロセスをきちっと踏まえているので、短期的な勝ち負けと関係なく、信用を勝ち取れるようになっていきました。

僕自身、何も実績のない人間でしたが、仕事を継続することで、それ自体が実績として扱われ、結果信用を勝ち取ることができたのです。


先ほど、特急券について触れました。

資格を取る
血脈
大会社に入る
社会的信用を受けている人に紹介してもらう
資金力を見せつける
SNS界隈で有名になる
高学歴

これらは、あくまで実績を積むための最初の一歩に過ぎません。例えば政治家になるには、親の地盤を引き継ぐのが手っ取り早いですが、初当選の段階では実績ゼロです。ここから、途方もない政治活動を続けて、少しずつ政治的な実績を獲得し、有権者の信用を勝ち取っていくのです。

特急券を持っていても、結局その後の継続的な努力や、日々の活動を怠れば、さらなる実績を積み上げることはできません。結局は、継続だけが大きな信用を生み出してくれるのです。


信用を生むには、実績が必要。

実績を生むには、継続が必要。


そんなふうに僕は考えています。

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