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「マウントおじさん」への対処法

「偉い人」にありがちですが、自分の方が知っている、分かっている、経験しているといった発言を繰り返し、何かと人の上に立とうとするタイプの人間がいます。

僕はこれを「マウントおじさん」と呼んでいますが、大体このタイプは周囲から嫌われています。

それもそのはずで、人は誰でも上から発言されることが好きではありませんし、それが実績も定かではないような人物からであれば、なおさらです。

僕などは、不用意にマウントを取ろうとしてくる人間を見るとすぐに警戒してしまい、その後、心を開くことはありません。

けれど、たいていマウントを取ってくる人は「偉い人」なので、上司としてポッと目の前に登場しがちです。

そうなると、否が応でもマウントおじさんたちに対応しておかなければ、こちらの精神衛生がよろしくないことになります。


対応策として僕が心掛けているのは、「僕にはその作戦通用しませんよ」というオーラを出し続けることです。

「俺、○○知っているよ」ときた場合には、「僕は興味ありません」とか「それで儲かるんですか」などと、敢えて生意気な反応をすることにしています。

間違っても、「僕の方が知ってます」という、同じ土俵に乗った発言をしてはなりません。

「それで結果が出ると良いですよね」という、生暖かい目で見てあげるのが無難だと思います。


上司に対してそんな態度取れないという方もいらっしゃると思いますが、言葉遣いの丁寧さや、業務上は指示に従う形さえ取っておけば大丈夫です。

上司・部下というのは、会社という小さな組織における、一過性の関係に過ぎません。

年齢が上だった場合などは、上司・部下とは関係なく敬う気持ちを忘れてはいけませんが、向こうが不必要にマウントを取ってくるのであれば、こちらもそのつもりで対処しないと、自分のメンタルが不調となってしまいます。


そもそも、知っているとか、過去に経験があるなどということは一つの説得力に過ぎず、今現在の活動において役立つかどうかはわかりません。

今何を考えて、どんなアクションをしているのか、人脈や経験をいかに有効活用しているのか、そういった「現状」が大事なのであって、知ってる・分かってる・経験しているのお題目は、所詮「過去」の出来事にすぎないのです。


僕が見ていて見苦しく思うのが、おじさんたちによるマウントの取り合いです。

「俺の方が知っている」「いや俺の方が・・」という何とも非生産的なやりとりは、放って置けばいつまでも続いていきます。

それもそのはずで、そもそも経験とか知識の多寡に、優劣を付けるのは難しく、マウント合戦による勝敗ははっきりとしないからです。


でも、なぜ「偉い人」(特にポッと出)は、マウントを取りたがるのでしょうか。

それは先ほど書いたとおりに、現状でのパフォーマンスを発揮できていないからだと考えています。

現在進行形の戦いを止めてしまった人間は、どうしたって過去の遺物に頼るしかありません。

僕が常に現役・現場にこだわりたいという気持ちは、そういう「マウントおじさん」たちを反面教師としたことから生まれています。


マウントおじさんの一番の対処法は、こちらの現在進行形の姿を黙って見せつけてやることなのかもしれません。

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