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集中力の悪用

今年は5日が仕事始めだったけれども、夕方くらいには引き上げてしまい、さらにそこから3連休をすっかり満喫してしまったので、明日からの出勤がいよいよだるく感じる。

エンジンを掛からないと走らないが、今はアイドリングをしていない完全停止の状態なので、すっかり体(ボディ)も冷え切っているのである。

明日からの一週間は、結構ハードな予定になっていて、これは物理的な面と精神的な面も加わっている。

昨年先延ばししてしまったことに、いよいよ着手しなくてはならないのと同時に、新たに動き出しそうなプロジェクトについても、本腰を入れて考え始めなくてはならないのだ。


こういう課題が山積な時は、僕の場合、現実逃避をしてしまうことがよくある。やるべきことの先延ばしの理屈を捻り出して、臭い物に蓋をするが如く、見て見ぬふりをするのである。

ただ今回のケースでは、現実逃避をしていると言っても、休日である今日にできることは少ないので、気を紛らせているとした方が正確かも知れない。

明日からは嫌でも頭を使って、一生懸命考えたり行動したりすることになるので、今日くらいはだらりと過ごしたいという、精神的な逃れを実行しているのだ。


というわけで(?)、今日も今日とて、将棋にどっぷり浸かった一日であった。

藤井王将に菅井竜也八段が挑戦する王将戦の中継をずっとチラ見しつつ、日曜日に放送したNHK杯の渡辺明対佐藤天彦戦を鑑賞したり、地震で放送延期となっていた将棋の新春特別番組を楽しんだ。

そして合間合間には、将棋ウォーズと将棋クエストという対戦型のアプリを使って、見ず知らずの棋士たちと対局をしまくった。

最近はすっかり息子も将棋の棋力が向上し、将棋知識も蓄えられているので、息子との会話もすっかり将棋の話題ばかり。

将棋というゲームは、対局する際には集中することがとても重要で、気を抜くとすぐに悪手を指してしまう。

この集中の時間は、頭のどこかをフル回転させているので、将棋をしている限り、他のことを考えなくても済むのである。


将棋で集中力を高められると、最近はよく喧伝されるのだが、僕からすれば「現実逃避力」が高められるゲームであるのだ。

集中して、今すぐやらねばならないことから気持ちを逃がすことができるという訳だ。言わば、集中力の悪用である。


・・・と、そんなことを考えいたら、ドッと疲れが出た。連休で疲れて仕事に支障をきたしては本末転倒なので、ここいらで、駄文の執筆作業は止めにしたい。

今月は王将戦も続くし、大相撲も始まる。仕事以外の集中力を高める機会が増えそうなのが少々心配である。



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