見出し画像

ベジータと現場主義

すっごい久しぶりに「ドラゴンボール」の単行本をパラパラやってまして、すごく刺さってきたのが、ベジータの現場主義でした。

ベジータは、戦闘民族サイヤ人のエリートとして、大変な力の持ち主で、プライドも高く上に使われるのが嫌いな男です。しかし、悔しいかな、自分より強い実力者は大勢います。

でも彼は、戦闘の最前線で戦い続け、どんどん戦闘力を増やしていきます。その結果、ほぼ力が均衡していたキュイや、遥か上の実力者だったドドリアを打ち破ります。


王者フリーザの側近としてぬくぬくしていた部下たちは、立場的に気持ち良かったのかも知れませんが、力は増やしていなかった。一方で現場で力を蓄えたベジータは、あっさりと側近たちを倒してしまう。

そんなことをベジータを見て、現場強しの思いを改めて感じたのでした。



仕事で言うと、管理職になって、会社の中枢に近づいていくと、物事の意志決定に関わることが増えていくので、自ずと自分が力を持ってしまうように思いがちです。

でも、そんなのはトップの決裁者の御用聞きの立場に過ぎないのです。トップの顔色を見て、そこから何かを忖度して、部下へと方針を伝えていく。それは単なる中間職であって、その組織のほんの一場面でしか活躍できない人材です。


僕は管理職になったり、外れたり、またリーダーやったりと安定しないサラリーマン人生ですが、入社からずっと現場に接点をおいてやってきました。

現場ではトラブルが起きたり、望外の結果が得られたりと、とにかく気が休まらない毎日です。

ストレスや怒り、落ち込むこと、急に盛り上がることなど色んな感情に見舞われますし、楽しい出会いや新しいアイディアが思いついたりと、飽きのこない日々です。

面倒くさいことも多いのですが、現場から吸収できることは、本当に自分の実力を高めてくれるものと感じています。


このnoteでは、現場に立ち続ける意義や、逆に安易にコンサルティングの立場にならない方が良い、といったことを何度か書いてきました。

安きに流れるのは本当に楽ですし、時にはそういう時間があって然るべしだとは思うのですが、それだけでは、絶対に退化します。

実際に退化してるのに、カッコ良いことばかり言ってるだけの人間を大勢見てきました。正直、僕から見れば、かなりカッコ悪いです。


色んな仕事があって、仕事へのスタンスは人それぞれだとは思いつつ、現実的には、現場から遠ざかったらすぐに退化が始まってしまうという危険性があることを、誰もが念頭に置くべきだと考えています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?